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〈写真:Khmer times〉
国際金融公社(IFC)は、カンボジアの金融セクターへの投資をこれまでの1億6750万ドルから4億3850万ドルに増額した。この増加は過去5年間で260%に達している。
この情報は、IFCカンボジア駐在代表のアサド・ヤクブ氏が、退任前にアウン・ポンモニロット副首相兼経済財務大臣に伝えたものである。
ヤクブ氏は、IFCが中小企業(SMEs)への資金供給を強化し、同国の金融セクターの発展に寄与したことを強調した。
ヤクブ氏によれば、IFCは金融サービスの提供を通じて、カンボジア王国政府(RGC)と協力し、国家決済システム(NPS)の構築や、信用情報共有(CIS)に関する法律・規制の策定を支援してきた。
また、2012年以降、民間信用情報機関の設立にも関与している。
さらに、IFCは官民パートナーシップ(PPP)枠組みの下で、インフラプロジェクトの開発を支援するための助言サービスを提供し、研修や視察を通じて能力強化に努めてきた。
ポンモニロット副首相は、ヤクブ氏の5年間にわたる貢献に感謝の意を表し、とりわけ新型コロナウイルスの流行という困難な状況下での活動を評価した。
また、IFCの貢献は、金融、農業、教育、ソフト・ハードインフラなど多岐にわたり、新たな雇用創出や所得増加、貧困削減に寄与してきたと述べた。
副首相は、デジタル経済やグリーンエコノミー、中小企業などの新興セクターへの支援を強化するようIFCに要請した。
経済社会研究者のチェイ・テック博士は、IFCの主要な目的は、カンボジアの民間セクターと投資の発展を促進することであると述べ、SMEsに対する資金援助、技術支援、能力開発、デジタル化、製品基準の確立、地理的表示(GI)の導入などを通じて、国内外での競争力強化に貢献していると評価した。
テック博士はSMEsがカンボジア全企業の99%を占め、全労働力の約70%を吸収しているため、副首相のIFCへの要請は的を射たものであると述べた。
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