国外医療の受診は1.5%、保健相が国内医療の質を強調

国外医療の受診は1.5%、保健相が国内医療の質を強調
2024年09月13日(金)00時00分 公開
国外医療の受診は1.5%、保健相が国内医療の質を強調

<写真:Khmer Times>

 

保健大臣のチュエン・ラ氏によると、2023年に約20万〜25万人のカンボジア人が健康診断や治療のために出国したが、これは国内でこれらの医療サービスを利用した総数のわずか1.5%に過ぎない。

 

9月11日に同氏は、カンボジア記者クラブ(CCJ)と保健省がカルメット病院で開催した記者会見で、約1400万人が国内で健康診断や治療を受けていることを明らかにした。

 

同氏によると、国外で医療サービスを受ける人の割合は少ないが、保健省は依然として国内の医療サービスの向上に努め、これらのケースを減少させることを目指している。

 

同氏は「どこで治療や健康診断を受けるかは個々人の選択に委ねられている。一部の人々は国外の方が質の高いケアや診断を受けられると考え、より高額な費用を払ってもこれらのサービスを利用している」と説明し、シンガポールやマレーシア、タイの人々も国外で診療を受けることがあると付け加えた。

 

また、同氏は「地方に住む人々が都市での診療を望むようになり、都市に住む人々はより現代的な民間病院や国外で診療を受けるようになった。しかし、国内の公立病院の医療水準も決して悪くない。一部の病院には高品質な設備とサービスが整っており、98%の患者が成功裏に治療されている」と述べた。

 

一方で、同氏はカンボジア国内で増加している糖尿病、高血圧、慢性肺疾患、がんといった非感染性疾患に対する懸念も示した。

 

これらの疾患の治療には年間数千ドルの費用がかかることが多く、家庭や国家に大きな経済的負担をもたらしているという。

 

同氏は「最近、糖尿病や高血圧、慢性肺疾患、がんといった非感染性疾患の症例が増加していることに驚いた。これらは命に関わる病気であり、人々はより健康に気を使う必要がある」と述べた。

 

国外で健康診断を受けているシン・シタ氏は「自分の家族はより質の高いサービスを受ける経済的余裕があるため、国外での診療を選択している。しかし、国内でも診療を受けており、国外へは時折行く程度である」と話している。

 

保健省によると、カンボジアでは2023年に非感染性疾患を原因とする死亡率が64%に達し、予防策が講じられなければ今後も増加する見込みであるという。

 

特に健康的なライフスタイルへの転換を促すことが重要視されている。

 

2024年5月、フン・マネット首相は「カンボジア国民皆保険ロードマップ2024〜2035」を正式に発表し、国民の公平な医療アクセスを確保するための重要な一歩を踏み出した。

 

この12年間の計画では、現在14%の社会医療保険のカバー率を80%に拡大し、国民の80%に基本的な医療サービスを提供すること、そして国民の医療費自己負担を35%に削減することを主要目標として掲げている。

 

 

 

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories