プチュンバンの風物詩、100年以上続く水牛レース

プチュンバンの風物詩、100年以上続く水牛レース
2024年10月04日(昨日)00時00分 公開
プチュンバンの風物詩、100年以上続く水牛レース

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア南東部のカンダル州では、伝統的な水牛レースが毎年開催され、多くの観客を魅了している。

 

観客のラブ・ソファ氏は10月2日、100年以上続くこの伝統行事を楽しむため、プレイベン州から約30kmの距離をバイクで駆けつけた。

 

同氏はこれまでに数回観戦しているが、その興奮は未だに衰えることがないという。

 

レースはカンダル州クサック・カンダル地区のビヘア・ソウ寺院に向かう500mのトラックで行われ、騎手が鮮やかな装飾を施された水牛に乗ってコースを駆け巡る。

 

開催当日、観客たちはスマートフォンを使って迫力ある光景を撮影し、盛り上がりを見せた。

 

同氏は地元メディアに対して「この伝統的な水牛レースを見ると、まるで古代に戻ったかのような気持ちになり、何度見ても飽きることはない」と語った。

 

同レースは、ビヘア・ソウ村の住民が毎年「プチュンバン」と呼ばれる先祖供養の15日間の祭りの終了を記念して行う儀式の一環である。

 

プチュンバンは死者を祀るための重要な年中行事で、同レースはその締めくくりとして開催される。

 

水牛レース委員会のメンバーであるマム・サオ氏(64)によれば、同村でのレースの伝統は1920年代から続いており、2024年は44頭の水牛が参加した。

 

同レースは文化と伝統を守るとともに、国内外の観光客に広めることを目的としており、優勝や賞品を目指した競争ではなく、娯楽のために行われているという。

 

参加者には賞金として5万リエル(約12ドル50セント)が支給されるのみである。

 

 

 

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