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<写真:Khmer Times>
カンボジアのオッドーミアンチェイ州警察と内務省内部治安局は、カンボジア・タイ国境近くにあるオースマック地区のカジノから、外国人57人を救出したことを発表した。
被害者にはパキスタン人やネパール人が含まれており、その中には女性2人も含まれている。
オッドーミアンチェイ州警察副署長のロン・ソクン准将によると、これらの被害者はオースマックリゾートで雇用されていたが、5日夜に脱出を試みた後、警察によって保護された。
救出後、被害者たちはさらなる調査のためシェムリアップ州警察本部に移送されている。
ソクン准将によると、被害者たちがなぜリゾートから逃げたのか、またなぜカジノで働いていたのか、現時点では明確ではない。
言語の壁が原因で詳細な事情はまだ分かっていないが、犯罪組織による人身取引の被害者であり、詐欺行為に加担させられていた可能性が高いとみられている。
シェムリアップ州移民警察事務所のリム・ブンソン中佐は、救出された外国人が違法に雇用されていた詐欺被害者であることを確認したという。
被害者は現在、さらなる調査のためプノンペンの内務省移民総局に送られており、調査完了後に本国へ送還される見込みである。
また、カンボジアでは求人に関する詐欺として、プノンペンの米国大使館が注意を呼びかける声明を発表している。
これは採用手続きの一環として「手数料」を要求する詐欺が報告されたことを受けた対応である。
声明では「米国大使館が採用過程で申請料や手数料を求めることは一切ない」と明言し、申請や採用、研修開始の際に金銭を要求された場合は詐欺であると警告した。
今回の声明はカンボジア国内外で横行する求人詐欺に対する警戒を強める狙いがあり、合法的な雇用を求める人々に対する重要な指針を提供するものとなっている。
この救出劇と詐欺警告の発表はカンボジアにおける人身取引や詐欺問題の深刻さを浮き彫りにしており、人々の権利保護と安全確保のために関係当局による引き続きの対策強化が求められる状況である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。