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<写真:Khmer Times>
ロシアのアナトリー・ボロヴィック駐カンボジア大使は、ロシアとカンボジアの強固な関係とその発展を強調し、モスクワがカンボジアを「対等なパートナー」と見なしていることを明らかにした。
ロシアは、安全保障や教育を含む幅広い分野で実務的な協力を推進する方針である。
現在、約500人のカンボジア人学生がロシアで学び、2025〜2026年度には55件の奨学金が民間分野向けに提供される予定である。
ボロヴィック大使は2月17日、プノンペン王立大学(RUPP)国際研究・公共政策研究所(IISPP)での講演で、両国の長年にわたる友好関係と実りある協力を強調した。
ロシアとカンボジアの外交関係は1956年、旧ソ連時代に確立され、その後も政治・経済分野での関係深化が続いている。
ロシアはカンボジアとの貿易・投資、科学技術、教育、文化の分野で互恵的なパートナーシップを促進することを目指しており、両国企業の活動に有利な条件を整えることに努めている。
この一環として、ロシア政府は3月に貿易・経済・科学技術協力に関する政府間委員会を開催する予定である。会議では有望な投資プロジェクトを特定し、その実施を支援する方針が示される見込みである。
ロシアは国連を通じてカンボジアの教育分野への支援を継続している。2021年には国連世界食糧計画(WFP)に対し280万ドルを拠出し、カンボジアの学校給食プログラムを支援した。このプロジェクトは2024年末まで実施され、学校への食糧供給や設備調達、調理師の研修などが含まれている。
また、ロシアはカンボジア人学生の受け入れにも力を入れており、2025〜2026年度には55件の奨学金を提供する。対象分野は、医学、原子力物理学、情報通信技術、建設、リベラルアーツなど多岐にわたる。
ボロヴィック大使は「希望者はロシア連邦の予算で教育を受けることが可能である。1980年代以降、約8000人のカンボジア人が旧ソ連やロシアで学び、その多くが民間企業や学術機関、政府機関で活躍している」と述べた。
同大使はロシアがカンボジアを対等なパートナーと見なし、安全保障を含む様々な分野で実務的な協力を進める方針を示している。
また、両国の協力は「国家主権の平等、内政不干渉、国連憲章および国際法の尊重」という原則に基づいていると強調し、「各国は政治、貿易・経済、人道支援、安全保障・防衛の各分野において、それぞれのパートナーと自由に協力を発展させる権利を持つ」と述べた。
さらに、大使は国際情勢にも触れ、大国間の競争、ロシアのアジア太平洋地域に対する戦略、ロシアとASEANの関係についても見解を示した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。