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<写真:Khmer Times>
カンボジア国立銀行(NBC)のチア・セレイ総裁は、カンボジアがインドとの金融関係強化を目指し、インドの大手銀行の進出と両国間のクロスボーダー決済の協力を推進する考えを示した。
これは、セレイ総裁が今週、プノンペンのワットプノムビルで新任のインド大使、ヴァンラルヴァウナ・バウィトルン氏と会談した際に明らかにされた。
セレイ総裁はカンボジア王国政府とインド政府の強固な関係に触れ、カンボジアの経済成長、貿易、金融システムについて説明した。
また、両国間のクロスボーダー決済プロジェクトの共同開発についても言及し、これによりカンボジア人観光客のインド国内での即時決済やインド人観光客のカンボジアでの決済が円滑になると述べた。
さらに、カンボジアの安定した治安と政治情勢、プノンペンとニューデリー間の直行便など、インドからの投資に有利な条件を紹介した。
そして、大手金融機関を含むインドの投資家に対し、カンボジア市場への進出を促すように大使へ要請した。
バウィトルン大使はカンボジアの高度な決済システムを評価し、両国間のクロスボーダー決済の連携を全面的に支持すると表明した。
これにより、観光の促進や経済強化に大きく貢献すると強調した。
セレイ総裁は自身のSNSで「インドのバウィトルン大使と経済および金融協力について意見交換を行い、カンボジアにインドの有力銀行が進出することへの期待を伝えた」と述べた。
また、この協力がインド国内でのカンボジアの認知度向上にもつながるとの見解を示した。
カンボジア王立アカデミーの経済研究者であるホン・ヴァンナック氏は、カンボジアの戦略的な地理的位置がインドからの投資を引き付ける潜在力を持っていると指摘している。
特に若年層が豊富な労働力を提供しており、中間層の拡大と消費の増加が見込まれるため、インドの銀行やフィンテック企業にとって有望な市場環境が整っているという。
また、カンボジアの経済改革と地域統合への取り組みが、インドとの経済関係強化により長期的な利益をもたらすとの見方を示した。
カンボジアの銀行業界は世界的な危機の中でも堅調に推移しており、NBCの最新年次報告書によると、2024年の融資残高は3%増の約599億ドル、預金は16.3%増の570億ドルに達している。
また、自己資本は5.2%増の100億ドルとなった。
カンボジアはインドとの経済関係強化を通じて、さらなる成長と発展を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。