シンガポール国立大学、カンボジアにAI革新センター設立を検討

シンガポール国立大学、カンボジアにAI革新センター設立を検討
2025年09月10日(水)00時00分 公開
シンガポール国立大学、カンボジアにAI革新センター設立を検討

<写真:Khmer Times>

 

シンガポール国立大学(NUS)は、カンボジアにおいて人工知能(AI)革新センターまたは知能機能性材料研究所の設立を検討している。

 

この構想は、カンボジアのイノベーション能力を強化し、同国企業の国際市場進出を支援することを目的としている。

 

本構想は、2025年9月8日に行われたハン・チュオン・ナロン副首相兼教育・青少年・スポーツ相と、NUSの教授であり、2010年ノーベル物理学賞を受賞したコンスタンチン・ノボセロフ氏との会談において提示された。

 

ノボセロフ氏は、カンボジアの優秀な若者を研究・交流・奨学金プログラムに参加させること、ならびにAIおよび先端材料研究の拠点設立を通じて国際的な連携を強化することの2点を主な目的として挙げた。

 

ハン副首相は、カンボジアの高等教育制度の現状を説明するとともに、国内外の大学や民間企業との共同プロジェクトの重要性を強調し、シンガポール国立大学との協力関係の発展に強い期待を示した。

 

また、政府としても教育現場における理論と実践の結びつきを重視しており、産学連携の推進を支援していく方針を明らかにした。

 

さらに同副首相は、2030年および2050年の国家ビジョンに沿った人的資源の育成に向けて、今回のような協力的取り組みを歓迎・支援する意向を示した。

 

科学教育の推進にも力を入れており、特に「新世代校(NGS)」においては、プロジェクト型学習(PBL)を通じて21世紀型スキルの育成に取り組んでいる。

 

今回の構想は、ASEAN域内における研究・教育分野の連携深化と、カンボジアにおける高度人材の育成、産業基盤の強化に資する重要な動きとして注目される。

 

 

 

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