インフォーマル経済の登録、カンボジアで22万件超に

インフォーマル経済の登録、カンボジアで22万件超に
2025年11月19日(水)00時00分 公開
インフォーマル経済の登録、カンボジアで22万件超に

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア政府が推進するインフォーマル経済登録プログラムに対する申請件数が、2025年11月14日時点で22万677件に達した。

 

この成果は、タケオ州における大規模な啓発キャンペーンをはじめとする全国的な取り組みの結果である。

 

タケオ州単独でも登録数は1万5466件を超え、プノンペン、カンダル州、コンポンチャム州に次いで全国第4位となっている。

 

本プログラムは、非公式な形態で労働や事業を行っている個人や小規模事業者を対象に、社会保障制度、金融サービス、税制優遇措置、スキル開発支援などへのアクセスを提供することで、持続可能かつ包摂的な経済環境への移行を促進するものである。

 

産業・科学・技術・イノベーション大臣であるヘム・ヴァンディ氏は「インフォーマル経済の近代化は『カンボジア・ビジョン2050』の達成にとって不可欠な要素である」と強調し、同国経済の大部分を占めるインフォーマル労働者を正式な経済活動に統合することが、生産性の向上および国際競争力の強化に直結すると述べた。

 

政府は登録を促進するためのインセンティブとして、生命保険会社マニュライフによる団体傷害保険の提供、テチョ・スタートアップ・センターを通じた100万リエル相当の助成金バウチャーの配布などの施策を導入した。

 

さらに、技能開発基金を活用した特別支援パッケージも、近日中に発表される予定である。

 

今後も政府は、全国レベルでの登録促進活動を継続し、インフォーマル経済の公式化を通じて、包摂的で持続可能な経済成長の実現を目指す方針である。

 

 

 

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