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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアの対外貿易が構造的転換の段階に入りつつある。2025年の国際貿易総額は640億ドルを突破し、前年比16.8%の増加となった。
内訳は、輸出が301億ドル(14.7%増)、輸入が338億ドル(18.7%増)であり、長年続いた輸入超過の傾向に変化の兆しが見え始めている。
この動向の背景には、産業の競争力向上、生産能力の強化、そしてグローバル・バリューチェーンへの統合深化がある。
政府が推進する国家開発政策「ペンタゴナル戦略-フェーズ1」とも呼応しており、貿易構造の質的転換を後押ししている。
サン・チャントール副首相兼カンボジア開発評議会(CDC)第一副議長は、1月9日に開催された商業省の年次会合において「かつては想像し得なかった進展である」と述べた。
従来は衣料品輸出に依存し、輸入主導型の成長モデルが主流であったが、近年は機械類やエネルギーといった資本財の輸入が増加し、生産基盤の整備が進んでいるという。
2025年における主要な貿易相手国は、中国(190億ドル超)、米国(130億ドル超)、ベトナム(77億ドル超)であり、日本、シンガポール、ドイツ、フランス、インドなどとの安定的な取引も継続されている。
これにより、貿易パートナーの多様化も一層進展している。
しかしながら、輸入の伸びが輸出の伸びを上回っている現状や、貿易が中国・米国・ベトナムの3か国に集中している点には依然としてリスクが残る。
民間部門の関係者は、今後の競争力向上には物流や電力にかかるコストの見直しに加え、非関税障壁への対応力──たとえば基準の順守や原産地証明の整備など──が不可欠であると指摘する。
一方、投資環境の整備は貿易拡大を後押ししており、2025年には過去最多となる630件、総額100億ドルの新規投資案件が承認された。
これにより43万人超の雇用が創出され、電子機器や農産加工といった新興分野においても成長が顕著となっている。
カンボジアは現在、構造的変化を通じて外部ショックへの耐性を高めており、制度改革、インフラ投資、デジタル化推進、そして国際競争力の維持が今後の持続的成長の鍵となる。
経済変革の道はなお続くが、その歩みは着実に進んでいる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。