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16日、カンボジア特別法廷(ECCC=Extraordinary Chambers in the Courts of Cambodia)における裁判で、クメール・ルージュとして知られているグループの元メンバーKhieu Samphan容疑者とNuon Chea容疑者に終身刑が言い渡された。
同容疑者らは2014年に既に別の法のもとで終身刑の判決を受けている。
Nil Nonn裁判長によると、カンプチア共産党元副長官のNuon Chea容疑者(92)と民主カンプチア元国家元首のKhieu Samphan容疑者(87)は、1975〜1979年の間にチャム族やベトナム人に対して集団殺戮を、カンボジア人に対して強制結婚や強姦、粛清を行なった罪に問われている。
当時、コンポンチャム州に住んでいたチャム族の多くは捕らえられ、その後殺害されたという。仏教は禁じられ、パゴダは破壊された。また、僧侶は信仰の禁止を命じられて聖服を奪われた。国民は自身の意志で結婚相手を選ぶことが許されなかったという。
カンボジア全国から僧侶や外国人、学生、公務員、その他多くの国民が今回の裁判の判決を見届けるためにプノンペンに集まった。
判決を見届けるためにウドンメンチェイ州からはるばるプノンペンに来たMorn Maoさん(65)は「正義は勝つ。無慈悲なリーダーたちは必ず処罰を受けることになる」と話した。
カンボジア政府や国際連合が参加したハイブリッド裁判所はS-21(トゥールスレン)の元指導者であるKaing Guek Eav容疑者に終身刑を言い渡している。
クメールルージュ時代の元外務大臣であるIeng Sary容疑者とその妻で社会大臣のIeng Thirith容疑者は裁判中に死亡した。
ポル・ポト容疑者は裁判が始まる前の1998年に死亡している。
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