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カンボジア最大の食肉サプライヤーであるベトナムでアフリカ豚コレラ(ASF)の発生が報告されてから、カンボジア国内における豚肉の価格が急騰している。
カンボジア家畜飼育者協会によると、ベトナムからの輸入が禁止されたことで、豚肉の価格が1キロ4ドル(約440円)から5ドル(約550円)に上昇したという。
同協会のSrun Pov会長はクメールタイムズ紙に対して、食肉の輸入が禁止される前、カンボジアはベトナムから約1000頭の生きた豚を輸入していたと述べ、カンボジアではベトナムの豚肉がまだグレーマーケットで販売されていると話した。
「豚肉が不足しているため、価格が3月から上昇している。カンボジア政府がベトナムからの豚肉輸入を一時的に停止したことを受けて、需要に対応するためタイからの輸入を開始した。」とPov会長は述べた。
現在、カンボジアはウイルスに感染していないタイの豚肉を正式に輸入している。毎日、タイの豚約1000頭が輸入されているとPov会長は話した。
カンダール州Takhmao市で豚肉を販売しているMeng Heap氏は、地元の食肉処理場では豚肉製品の供給が減っていると語った。
毎日約30キロの豚肉を販売するHeap氏は、食肉処理場で販売されている肉の価格が上昇し、同氏も値上げを余儀なくされたと話した。
「今は肉の購入に以前よりも多いお金を支払っているので、利益を出すために値上げしなければならなかった。しかし、価格を引き上げたにも関わらず売上は低下していない」とHeap氏は述べた。
カンボジア家畜飼育者協会の情報によると、カンボジアでは毎日約5000〜6000頭の豚が消費されている。そのうち約30%がタイやベトナムから輸入されたものだという。
今年4月、ベトナムとの国境に位置するラタナキリ州でアフリカ豚コレラの発生が報告された。
カンボジア農林水産省は、感染した豚を殺処分し、同州から出させないように命じた。
Pov会長は、アフリカ豚コレラの拡大は防止しているが、豚の飼育者や消費者はまだ心配していると述べた。
「発生を防ぐための当局の努力には非常に感謝している。また、新たに発生することを避けるため、特に国境付近に住む人々に対してベトナムからの輸入を規制するよう要請したい」と同会長は考えを明らかにした。
出典:KHMER TIMES
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