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<カンボジア唯一の大水深港であるシハヌークビル港内を走行するトラックの様子(KT/Mai Vireak)>
国際協力機構(JICA)は、シハヌークビル港湾公社(PAS)の残り全ての株式を株式会社上組に売却したことを明らかにした。
2017年、シハヌークビル港湾公社が上場し新規公開株(IPO)を発行した際にJICAは株式を保有しており、2018年には、阪神国際港湾株式会社に保有株の2.5%を売却した。今回はシハヌークビル港湾公社株の11%を株式会社上組に売却することになる。
5月24日、JICAはプレスリリースを行い「カンボジアで唯一の大水深港であるシハヌークビル港は、日本が長年支援してきた港湾です。JICAは、同国の内戦終結後初となる有償資金協力案件として、1999年に『シハヌークビル港緊急リハビリ事業』を実施したことを皮切りに、有償資金協力、無償資金協力、技術協力を通じて、同港のインフラ整備及び運営能力強化を継続的に支援してきました」と述べた。
JICAは、シハヌークビル港湾公社の2013年の年間コンテナ貨物取扱量は29万TEUでしたが、2018年には54万TEUまで増加したと述べた。
シハヌークビル港湾公社責任者のLou Kimchhun氏はKhmer Timesの取材に対し、JICAは5月23日の会議で、残りの保有株を全て売却することを決定したと語った。
同氏は「上組は日本で港湾物流をリードする企業であり、今回の決定に期待している。JICAは全ての株式を譲渡したとしても、インフラを改善する技術提供やシハヌークビル港の管理能力を高める支援を続ける」と述べた。
1999年、カンボジア内戦後、正式な政府開発援助(ODA)で開始された「シハヌークビル港緊急リハビリ事業」に対し、JICAはインフラ整備やシハヌークビル港の経営面に対し継続的な支援を行った。
出典:KHMER TIMES
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