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17日、日本は国際連合世界食糧計画(WFP)を通して援助が必要な20万人の生徒を救うカンボジア政府の食料指針を支えるべく、320万ドル(約3億4700万円)を提供するという覚書を締結した。
覚書はカンボジア教育省Hang Chuon Naron大臣立ち会いの調印式で、三上駐カンボジア大使とWFPのカンボジア代表 Francesca Erdelmann氏との間で締結された。
WFPは支援金で最も必要とされている地域の生徒たちの朝食として415トンの魚の缶詰を購入すると三上大使は述べた。
「カンボジアの経済は急速に成長しており、貧困率も激的に軽減している。特に田舎の地域では食料の量も種類も足りていないため多くの人がいまだに栄養不良だ」
WFPの学校給食プログラムに魚の缶詰を提供することで、子供の健康だけでなく、教育を受ける機会を助長していることに繋がると三上大使は述べた。
「子供たちの安全でより良い未来のために援助を効果的に使って欲しい」と同大使は強調した。
三上大使とWFPのFrancesca Erdelmann氏が握手をする様子
学校給食プログラムによって、貧困層の子供たちにおける入学、出席、集中力の改善が見込めているとErdelmann氏は述べた。
「家庭料理の安全性と地元経済の発展にも学校給食は影響を与えている」と同氏は語った。
日本から提供された魚の缶詰は、現在の献立に高い栄養価を加え、子供たちにも喜ばれるだろうとErdelmann氏は語った。
「栄養的、重要なタンパク源と栄養素を含んでおり、子供たちの健康、成長と発展に貢献するものだ」
コンポンチャム州、シェムリアップ州、コンポンチュナン州、ポーサット州、オッドーミアンチェイ州の21万7900人の生徒に魚の缶詰、塩、野菜を朝食用に提供されると同式典で同氏は語った。また、カンボジア政府は2000トンの米を毎年、給食プログラムに提供する。
「食べ物がなければ、子供たちは学校に行こうと思わない。本プログラムは多くの子供たちを学校に行く気にさせる。また適切な栄養価の食事は子供たちの修学効果も高める」と同氏は話した。
日本とWFPの支援に加え、カンボジア政府は今年、現地の食材を使い、バタンバン州、バンテアイ州、メアンチェイ州、プレアヴィヒア州、コンポンチュナン州、コンポンチャム州の205の小学校において5万人の生徒に朝食を提供するプログラムを実施する。
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