フン・セン首相、アメリカ人を憎んでいないとコメント

フン・セン首相、アメリカ人を憎んでいないとコメント
2018年09月05日 00時00分 公開
フン・セン首相、アメリカ人を憎んでいないとコメント

<フン・セン首相がカンボジア人選手たちと話している様子(KT/Chor Sokuntheaより)>

 

アメリカの公式訪問の1ヶ月前となる9月3日(月)、フンセン首相はアメリカを憎んではおらず、憎んでいるのは数十年前のベトナム戦争時にカンボジアに被害をもたらした人だけだとコメントしたという。


1970年、アメリカによる支援のもとカンボジアでクーデターが発生し、ノロドム・シハヌーク前国王が退位させられた。フン・セン首相は、この際にカンボジアに侵入したアメリカ人に対してのみ恨みを持っているとインドネシアで開催されたアジア大会から帰国したカンボジア人選手との会話の中で話したという。


フン・セン首相は「アメリカ人を嫌いになったことはないが、カンボジアに侵入したアメリカ人には嫌悪感を抱いている」と述べた。「軍隊は誰であっても嫌いだ。なぜなら奴らはカンボジアを陥落させようとするからだ」とつづけた。


フン・セン首相は、1970年代にリチャード・ニクソン元アメリカ大統領がカンボジアを爆撃したことを強調した。


首相は「アメリカ人を憎んではない」とも話した。「私の子どもたちは全員アメリカへ留学したし、子どもの1人はアメリカ陸軍士官学校に通っていた」とつづけた。

 


1970年代初頭、ロン・ノルが実権を握っていた時代、アメリカはカンボジアのホーチミンルートを爆撃した。


議会や大衆の承認を得ず、ニクソン元大統領はカンボジアを爆撃する「メニュー作戦」の実行を認めた。


3000回以上の爆撃がベトナムとの国境に位置するカンボジアの州で実行された。


1年以上にわたり約11万トンの爆弾が落とされたという。


昨年、フン・セン首相は、アメリカは過去の過ちを認め戦債を取り消すべきだと批判している。


首相は「トランプ政権がロン・ノル統治時代のカンボジアの戦債について再検討してくれることを期待している」と述べ、「戦債は無くなるべきではないか? カンボジア国民を殺すために購入された爆弾や弾丸に使われた資金を借金として受け入れることはできない」とつづけた。

 

出典:KHMER TIMES

 

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