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<フンセン首相と安倍首相の様子(TVKより)>
31日、3日間に及ぶ日本訪問を終えたフンセン首相は今回の訪日を成功に終わったと述べた。
フンセン首相は東京で行われた日本経済新聞社主催の第25回国際交流会議「アジアの未来」に参加し、日本の政府高官や各分野の有識者と会談を行った。
カンボジアに帰国する直前、フンセン首相は自身のフェイスブックで「日本を訪問したことで、両国の友好関係や協力が強化された」と投稿した。
投稿では「日本政府とカンボジアの再建を支援してくれる人々に感謝している。カンボジアに投資をし、数千人分の雇用を生み出す日系企業にも重ねて感謝をしたい」と続けた。
また、31日に行われた他の投稿では、フンセン首相は今回の来日を成功だったと述べた。
首相は投稿で「国際交流会議は素晴らしかった」と述べた。
首相補佐特命大臣のKao Kim Hourn氏によると、帰国する直前、フンセン首相は安倍首相と短時間の会談を行なったという。
同大臣によると、会談では地域や国際問題に関して議論が交わされたという。
両首相は、日本政府からカンボジアで行われる2件のプロジェクトへの500万ドル(約5億5000円)規模の支援に関する署名も行ったという。
先週公開された文書によると、180万ドル(約2億円)は『経済・社会発展プログラム(Economic and Social Development Programme)』の一環であるコンテナフレートステーション(コンテナ内の荷物を集積や一時保管する施設)の建設に割り当てられ、310万ドル(約4億円)は『人材育成プログラム』に割り当てられる予定だという。
安倍首相との会談中、フンセン首相は日本に対し、カンボジアが電力不足のため、ラオスとプノンペンを繋ぐ350kmの送電線の建設を支援するよう要請した。
Kim Hourn大臣によると、フンセン首相は「2019年、熱波による水不足で水力発電量が減少し、カンボジアは電力不足に直面している。カンボジアは日本に対し、国際協力機構(JICA)や鉱業エネルギー省と協議した350kmの送電線の建設を要請したい」と述べた。
先週、東京で開催されたカンボジア投資セミナーの基調講演の際、フンセン首相は1992年から日本が開発援助として28億ドル(約3000億円)以上を提供してくれたことに感謝の意を示した。
カンボジア王立学士院国際関係部門のKin Phea氏も、フンセン首相の訪日は成功だったと述べている。
同氏は「フンセン首相の訪日は両国の関係をより高いレベルまで強化することに成功した。カンボジアは今回の訪日により利益を得ることができた。また、中国に過度に依存していると批判されるカンボジアの多彩な外交をアピールすることもできた。カンボジアの外交政策は憲法に基づき、カンボジアの国益を守りつつ、全ての国と共存していくことが目指されている」と続けた。
Kim Hourn大臣によると、フンセン首相は安倍首相に対し、Koh Kong州に中国海軍基地を所有していないと説明した。
同大臣は「フンセン首相はカンボジアは領土内に他国の軍基地を設置していないと説明した。それに対し安倍首相は、カンボジア国内に中国海軍基地があるという主張を聞いたことがあるが、カンボジアの他国の軍基地を設置しないという姿勢を維持し続けることを願っていると述べた」と続けた。
同大臣によると、日本とカンボジアは、国際連合安全保障理事会の決議に違反し核実験を行う北朝鮮を懸念しているという。
同大臣は「フンセン首相は、カンボジアが国際連合安全保障理事会の決議を違反しながらも核実験を続ける北朝鮮を非難する姿勢を明らかにした」と続けた。
出典:KHMER TIMES
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