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7月30日(火)、カンボジア経済財政省の関税消費税総局のKun Nhim本部長がプノンペンで記者会見を開き、カンボジア政府はアメリカとカナダからのプラスチック廃棄物の入った7ダースのコンテナを輸入した地元企業に対し、罰金の処罰を下すことを発表した。さらに、輸出国にコンテナに返却する期限も8月24日に設定し、期限内に返却がなされなかった場合、刑事責任を問うと警告した。 (Heng Sinith / AP通信)
7月30日、カンボジア税関当局は、アメリカとカナダからプラスチック廃棄物が入ったコンテナ7ダースを違法に輸入した地元企業に対し、約26万ドル(約2800万円)の罰金を課し、8月24日までに返却しない場合は刑事責任を追求すると警告した。
関税消費税総局のKun Nhim局長は記者会見で、廃棄物はChungyuen Plastic Manufacture社が2018年9月〜2019年7月までの間で合計27回に渡り持ち込んだものだと発表した。
Nhim局長によると同社は期日までにタイ湾のシアヌークビル港からコンテナを返送することを約束したという。
カンボジアは廃棄物の投棄場所でもなく、プラスチック廃棄物やその他のリサイクル可能なものの輸入も許可していないとフンセン首相が閣僚会議で宣言した数日後の7月16日、廃棄物入りコンテナが発見された。
昨年初めに、これまでプラスチック廃棄物の主要輸入国であった中国が輸入を禁止してから、越境廃棄物処分はアジア域内で大きな問題となっている。その結果、廃棄物輸出先といてインドネシア、タイ、マレーシアなどが挙げられていたが、3カ国ともに廃棄物の受け入れ拒否を始めた。
環境省広報担当のNeth Pheaktra氏は記者会見で、検査の結果、人体や環境に被害を与える可能性がある有毒物質や放射性物質は含まれていなかったが、カンボジアは法律で廃棄物の受け入れを禁止していると述べた。
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