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<作業員がフォークリフトを使いプノンペンの倉庫で米の袋を移動する様子(写真提供:)>
農林水産省の報告によると、今年1月〜8月の間、カンボジアは非公式な経路で隣国ベトナムに160万トンの籾(もみ)を輸出していたという。
報告された輸出量の数字は、同期に公式な経路を経由して海外に出荷された精米の総量約34万2000トンよりも大幅に高いことが明らかとなった。
農村開発銀行によると、カンボジアの貯蔵および加工施設が不足しているため、農家はしばしば籾を仲介業者に販売する以外に選択肢が無く、仲介業者は非公式な経路を通じてベトナムに持ち込んでいるという。
5日、カンボジアコメ協会(CRF)の事務局長であるLun Yeng氏は非公式に輸出された米は「混合米」と呼ばれる品種の混合物であるとKhmer Times紙に語った。
「非公式に輸出される籾のほとんどは混合米であるため、香り米の様な高級品種の精米輸出には影響を与えていない。」
農家は収穫時に米を仲買人に売って手っ取り早く稼ぐと同氏は説明した。
「仲介業者は頻繁に水田に行って個人的に製品を購入しているため、農家は米を簡単に仲介業者に販売できる。」と同氏は語った。
Yeng氏は、 農林水産省の報告を受けて、CRFは、非公式な輸出を減らすために需要がある高価なイネ品種について農家を教育すると述べた。
籾の仲介業者への販売を削減するため、2017年に政府は緊急基金を立ち上げた。製粉業者が籾を購入し、それを保管および処理するために必要な施設を建設するための融資を受けることができる。
融資担当機関であるRDBによると、融資の仕組みで商品の価格を安定的に保つことができる様になるという。
同省によると、2017年〜2018年の収穫期に、カンボジアは1000万トン以上の籾を生産した。米の余剰は精米3.5トンに相当する560万トンに達した。
昨年、カンボジアは海外市場に前年比1.5%減の62万6265トンの精米を輸出した。最大の買い手は中国だったという。
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