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<画像:Darcy M from San Francisco, USA / CC BY>
タイとカンボジアの国境が閉鎖されている中、カンボジア人労働者がタイでの仕事を見つけるため、違法に国境を通過しようと試みる人が増加しており、カンボジアが新たな人身売買の波に直面しているとカンボジア政府当局が警告している。
タイとカンボジアの国境が閉鎖される前の3月、約9万人のカンボジア人がタイから帰国し、現在密入国斡旋業者は帰国したカンボジア人がタイへ再び入国できるよう支援をしているという。
タイで働くカンボジア人のうち、半数は正式書類を持っていないとされており、主に農業や漁業、生産業で働くことができると思いタイに入国しているが、実際には奴隷制度や労働虐待に悩まされているという。
カンボジアの人権団体によると、現在、国境が閉鎖されていることから、雇用機会が閉ざされており、ブローカーが借金を抱えた人を利用しているという。タイとカンボジアで違法なネットワークを持っているブローカーにとっては絶好の機会になっているとしている。
違法にタイに入国したカンボジア人は、ブローカーや雇用主によって悪用される可能性があり、輸送、書類、仕事の手配に関して法外な価格を請求されることがあるという。
タイの国境に接するバッタンバンのNguon Ratanak知事は、今週2人のカンボジア人首謀者を逮捕したとしたが詳細は明らかにしていない。
昨年、カンボジアでは人身売買に関する事件で229人が逮捕されており、2018年の224件に比べて若干増加している。
また、昨年にカンボジアで奴隷状態から解放されたのは456人で、そのうちの約半数は主に中国の強制結婚など、海外から救出されている。
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