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<写真:Unsplash>
米大手債券の格付け機関業務を行うムーディーズの子会社「ムーディーズ・アナリティクス(Moody’s Analytics)」は、2021年第1四半期に世界貿易が回復し始めたことから、今年のアジア太平洋地域の経済は回復し、カンボジアの経済成長は観光業の回復と輸出の増加により6%にまで上昇すると予測した。
ムーディーズ・アナリティクスのアジア太平洋担当チーフエコノミストであるスティーブ・コクラン氏は、現在も新型コロナウイルス感染の影響が続いているため、不確実性は残っているが、同ウイルスに関連する変動は時間の経過とともに減少するとしている。
同氏は、今年のカンボジアの経済について、昨年の国内総生産(GDP)の推定成長率2.9%から今年は5.8%に加速すると述べた。
これについて、同氏はカンボジア国内の新型コロナウイルスの感染状況は依然として良好であることから、前向きな見通しを示している。
また、カンボジアのワクチン接種率が高いことや、4回目の追加接種を開始したことも、将来的に新型コロナウイルス感染が発生しても有利な立場にあると述べた。
さらに、コクラン氏は今年の経済パフォーマンスは5.8%を上回る可能性もあると予測。
カンボジアが昨年11月からワクチン接種を条件に国境を再開したことから、観光業の成長により2022年〜2023年にかけて消費と小売販売は大幅に回復する可能性があるとした。
また、新型コロナウイルス感染が拡大する以前から過去10年間におけるカンボジアのGDP成長率が平均約7%であることから、観光支出が回復するにつれて6%近くのGDP成長率を達成できると続けた。
コクラン氏は、カンボジアの輸出の伸びについて、中国による農産品の需要が持続することから、今後短期間で大幅に回復するとしている。
さらに、今後2年間のカンボジアの輸出は、アメリカへの耐久消費財の輸出や、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定、中国との自由貿易協定(FTA)により高められるとした。
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