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<写真:Khmer Times>
カンボジアのタオン・コン観光相は、南部ケップ州の観光促進を目的に、同州のコートンサイとベトナム南部キエンザン省のフーコック島を結ぶ高速艇の就航準備を進めていることを明らかにした。
観光業の専門家は、ベトナムのフーコック島とケップ州の海岸を結ぶ水上交通は、地域の観光客には好評かもしれないが、欧米の市場には不評の可能性があると予測する。
カンボジアの旅行代理店「All Dreams Cambodia」のディレクターであるJacques Guichandut氏によると、高速艇の就航は特に地方の旅行者の間で両国の需要を刺激する可能性はあるが、主にヨーロッパやアメリカの顧客に取っては魅力が限定的である。
フーコック島の最大の魅力はビーチリゾートだが、カンボジアにもロン島やロンサムローム島などのビーチリゾートがある。
太平洋アジア旅行協会・B2Bトラベルの会長であるSinan Thourn氏は、フーコックはツアーを利用する顧客の選択肢には入らないとし、その代わりにホーチミン市やハノイ、メコンデルタ地域など、別のベトナム国内の地域との接続を希望する。
一方で、アジアン・トレイル・ベトナムのゼネラル・マネージャーであるAlexander Leven氏は、ケップ州へのツアーは、フーコック島へ長期滞在する旅行者に需要があると考える。
フーコック島のアクティビティはビーチや水辺に関するものに限定されるため、ビーチ滞在中の日帰り旅行でケップ州の自然や文化に触れる観光体験は、欧米からの旅行者にとって刺激的なものになる可能性が高い。
Lux Travel DMCの創設者であるPham Ha氏は、高速艇の就航はフーコック島とカンボジアのあまり知られていない地域を結び、ベトナム人旅行者にシアヌークビル州やラビットアイランドなどの場所へ容易に旅行する機会を創出するという意味で良い動きだと評価した。
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