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<写真:Khmer Times>
カンボジアの国際貿易は、今年1月〜7月で前年同期比21.3%増の328億2000万ドル(約4兆3742億円)に増加し、アメリカが総輸出の43%を占める最大の市場となっている。クメールタイムズ(電子版)が報じた。
関税消費税総局の最新の報告書によると、カンボジアは1月〜7月にかけて、前年同期比30.7%増の137億8000万ドル(約1兆8351億円)相当の商品を海外市場へ輸出した。
同期間の総輸入額は前年同期比15.4%増の190億5000万ドル(約2兆5373億円)に達した。
報告書では、アメリカが依然としてカンボジア最大の輸出市場であり、輸出額が前年同期比47.3%増である56億9000万ドル(約7579億6490万円)に達したことが強調され、一般特恵関税制度(GSP)の更新が保留されている現状を考慮すると、注目に値するとしている。
次いで、ベトナムと中国が2位と3位になり、カンボジアはそれぞれ13億2000万ドル(約1757億8242万円)と7億100万ドル(約933億5100万円)相当の製品を輸出した。
一方で、カンボジア最大の貿易相手国は依然として中国であり、アメリカ、ベトナム、タイ、シンガポールが続いたと報告されている。
カンボジアと中国間の貿易額は、2022年最初の7ヶ月間で前年比15.6%増の69億7000万ドル(約9280億8338万円)となった。
報告書によると、1月〜7月のカンボジアの総貿易額328億ドル(約4兆3680億円)のうち、中国との貿易が21%を占めたという。
生産と貿易が急増した理由としては、社会経済活動の再開、地域的な包括的経済連携(RCEP)などの貿易協定、中国との二国間自由貿易協定などが挙げられている。
また、生産と貿易の著しい伸びは、カンボジアの高いワクチン接種率や、経済の早期再開に乗じて近隣諸国からカンボジアへの工場の移転が行われたことにも起因している。
輸出商品は、衣料品、履物、旅行用品が全体の約50%を占め、次いで非衣料品、農産物と続いた。
カンボジア王立アカデミーの経済学者であるKy Sereyvath博士は、クメールタイムズ対し、経済の早期再開が生産チェーンの復活を助け、輸出の急増につながったと述べている。
同氏は、「この傾向は、貿易総額がまもなく新型コロナウイルス感染拡大以前の水準に戻ることを示している。しかし、衣料品分野の受注は、ロシア・ウクライナ戦争後の欧州危機の影響で減少している」と指摘した。
さらに、カンボジアには、EUのEBA協定(武器以外の全品目を無関税でEUに輸出できる協定)のような特恵貿易制度がまだいくつもあるが、欧州危機と世界的なインフレにより、今年後半は輸出が減少する可能性があるとしている。
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