カンボジア政府、2023年は非衣料品製造業に期待

＜写真：iStock＞

カンボジアではこれまで衣料品製造業が経済成長を牽引していたが、近年は非衣料製品の輸出が成長していることを受け、同国政府は2023年の非衣料品製造業に大きな期待を寄せている。

経済財政省が先週発表した報告書によると、2023年の非衣料品製造業は内需に応える生産バランス、外需の改善傾向と自由貿易協定により成長が続く見込みである。

非衣料品製造業の主要製品には家具や毛皮、革、木材、プラスチック製の建設資材、ソーラーパネル、電子部品、配線、その他農産加工品などが含まれる。

同省のVongsey Visoth国務長官によると、衣料品製造業の製品輸出に比べ、非衣料品製造業の輸出はここ数年で大幅に増加しており、新規投資の流入も非衣料品製造業への投資に回る傾向があるという。

カンボジア王立アカデミーのシニアエコノミストであるKy Sereyvath氏は、非衣料品製造業は雇用創出と経済成長にとって重要な部門であり、輸出市場に対応した生産増強のためにカンボジアはさらなる投資を吸収できるように準備をしなければならないと指摘する。

カンボジア政府は世界が第4次産業革命に向かっている今、衣料品製造業から転換を図る政策を進めており、カンボジア開発評議会は昨年、前年比7％増にあたる46億8500万ドル（約6068億6900万円）以上の農業・農産業分野、製造業、観光業、インフラなどをベースとした固定資産投資プロジェクトを承認している。

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