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<写真:Khmer Times>
カンボジア保健省は23日、H5N1型鳥インフルエンザによる死亡者を9年ぶりに確認したことを発表した。
同省によると、鳥インフルエンザによる死亡が確認されたのはプレイベン州在住の少女(12)で、野生動物から感染したと見られている。
少女は16日に咳や喉の痛みといった症状を訴え、症状が悪化したため21日にプノンペン国立小児科病院へ移送された。
22日に国立公衆衛生研究所の検査でH5N1型鳥インフルエンザ陽性と判定されたが、同日に病院で息を引き取ったという。
少女の自宅周辺では複数の野生動物の死体が発見されており、保健省は緊急対応チームが同地域で調査を進めていることを明らかにした。
現在、同地域で見つかった動物の死体からサンプルを採取し、同省は研究所の検査結果を待つとともに、潜在的な感染者を特定するために接触者の追跡を行っている。
鳥インフルエンザによる死亡例は2014年以来今回が初めてで、国内では57例目となった。
鳥インフルエンザは小さな子どもを中心に健康を脅かす可能性があり、病気の動物を扱う際や鳥などの動物に触れた際には、石鹸で手を洗うなどして良好な衛生状態を確保する必要がある。
世界保健機関(WHO)によると、H5N1型鳥インフルエンザは同ウイルスに感染した鳥やその死骸、H5N1型に汚染された環境との密接な接触に関連している。
ヒトが感染するケースや、ヒトからヒトへ感染する可能性は極めて稀であり、感染した場合の致死率は約60%であるという。
公衆衛生専門家のQuach Mengly氏は、鳥インフルエンザに感染すると咳や発熱など風邪と似た症状が見られ、治療をしなければ生命を脅かす可能性が高いと指摘する。
感染を予防するためには病気の動物との接触を避けること、動物の死体は摂取せずにきちんと処理すること、動物と接触した後には手を洗うことが重要である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。