カンボジアが非難声明を発表、米国の人権報告書はダブルスタンダード

カンボジアが非難声明を発表、米国の人権報告書はダブルスタンダード
2023年03月24日 15時58分 公開
カンボジアが非難声明を発表、米国の人権報告書はダブルスタンダード

<写真:Khmer Times>

 

米国国務省が20日に発表した「2022年人権報告書」の中でカンボジアにおける人権侵害が例示されたことを受け、カンボジア政府は23日に「無根拠で偏見に満ちたものである」と同報告書を非難した。

 

カンボジア外務省の報道官は報道声明で、同報告書は他国に関する評価のみでアメリカ自身は含まれておらず、アメリカのダブルスタンダードを露呈していると指摘した。

 

同報道官は「200年以上の独自な民主主義を持つ米国は、未だに日常的に人権侵害が発生しており、人種差別やヘイトクライム、大量殺戮や警察の残虐行為、刑務所での虐待、パンデミック関連の数百万人にも上る死者、死刑、中絶の権利欠如など、主な事例は枚挙にいとまがない」と述べている。

 

また、2021年に米連邦議会議事堂襲撃に関与したとされる1000人以上に対して法的措置を講じた事例では、ダブルスタンダードが非常に明確であるという。

 

同報告書内には「労働者の士気低下や声を封じるために、カンボジアでは1年以上にわたって労働組合の活動家数百人が逮捕・拘留されている」と記載されており、同報道官は「皮肉なことにカンボジアが米国と同様の状況であるのに、同報告書では逮捕や拘留などが反対意見を封じるためと強調されている」と述べた。

 

カンボジア政府の人権促進と保護に対するコミットメントは以前と同様に強いままであるという。

 

 

 

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