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<写真:Khmer Times>
15日、カンボジアで初めての集団投資ファンドが設立され、一般市民がアジア太平洋経済圏の資本市場に低額から投資できるようになった。
プノンペンで記者会見を行なったカンボジア証券取引規制局(SERC)のSou Socheat局長は厳正な審査の結果、Banjaran Asset Management社(BAMC)にBAMC Asia Equity Fund(BAEF)の立ち上げを許可したと述べた。
BAMCはシンガポールのBanjaran Asset Management社(BAMPL)とBest Magnet Capital社、Primo Plus社の合弁会社である。
BAEFの目的は今後数年間における第一の成長地域として世界の投資家に注目されるアジアへの投資を促進することであり、「アジアの台頭」をキャッチフレーズに掲げる。
同ファンドはこれまで銀行預金と地元証券取引所だけに頼って資産を増加させてきたカンボジアの投資家に投資を多様化し、シンガポールや香港・中国、オーストラリア、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンなど外国の証券取引所に上場している企業から利益を得る機会を提供する。
ファンドの形態はアジア太平洋地域の主要証券取引所に上場している企業の多様なポートフォリオに投資するユニット・トラスト型である。
同ファンドのエグゼクティブ・ディレクターであるGan Ben Lee氏によれば、同ファンドは主要30銘柄以上に投資し、そのうちの10%以上をカンボジア証券取引所(CSX)に上場している銘柄から選択する予定となっている。
同氏によると、最低投資額が500ドル(7万5143円)であるため、カンボジアの投資家も手軽に利用することが可能である。
同ファンドは銀行や不動産、工業、消費財、電気通信、テクノロジーなどに分散投資を行い、年間7%から10%のリターンを目指している。
同ファンドはカンボジアを拠点に米ドル建てで運営されており、購入と償還は毎日可能である。
BAMCは2022年にカンボジアで法人化され、集団投資スキームの下で公的ファンドを設立・運用するためにSERCが発行したファンド運用ライセンスを保有している。
同国初のファンドの設立は、同国の資本市場のアクセスを広げる重要な一歩である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。