カンボジアの実質賃金、2024年に2.2%増加の見通し

カンボジアの実質賃金、2024年に2.2%増加の見通し
2023年11月21日 09時29分 公開
カンボジアの実質賃金、2024年に2.2%増加の見通し

<写真:Khmer Times>

 

ECAインターナショナルが発表した最新の賃金動向レポートによると、カンボジアの実質賃金は2024年に2.2%増加すると予想されている。

 

予想ではASEAN地域の実質賃金上昇率は世界平均の1%を上回る2.2%となり、インドネシアが4.3%でトップ、ベトナムが3.6%、タイが3.4%、マレーシアとフィリピンが2.3%、カンボジアが2.2%と続く。

 

世界の実質賃金上昇率は、北米と南米地域で2%、アフリカと中東で0.8%、ヨーロッパで0.9%の増加が見込まれている。

 

2023年にはアジア太平洋地域の12カ国・地域中、9カ国・地域が世界で最も高い上昇率を記録し、トップ3は5.1%のインド、4.3%のインドネシア、4.1%の中国であった。

 

カンボジアのホスピタリティ業界の賃金は観光業界の成長に伴い、2024年には少なくとも10%以上増加すると予想されている。

 

世界銀行の経済専門家は以前、公共部門の雇用規模が縮小する中で、民間部門の賃金が大幅に増加するという予測をしていた。

 

2022年に縫製工場労働者の組合代表が2023年基本給の21ドル(約3140円)引き上げを要請し、2023年9月にフン・マネット首相は繊維、衣料、履物、旅行製品労働者の月給を4ドル(約590円)引き上げ、平均月給を204ドル(約3万626円)にすることを発表した。

 

パンデミック前の20年間で経済成長を遂げ、2015年に低中所得国に到達した同国は、2030年までに高中所得国に到達することを目標としている。

 

 

 

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