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<写真:Khmer Times>
カンボジア政府は、歴史的に重要なクメール・ルージュ時代の3施設をユネスコの「世界の記憶」プログラムに申請する計画であり、この3施設とはトゥール・スレン(S-21)刑務所、チュンエク大量虐殺センター、及びM-13刑務所である。
「世界の記憶」プログラムは1992年に開始され、世界の文書遺産を保存し、「集団的健忘症」を防ぐことを目的としている。
これは、歴史的建造物や場所などの有形文化遺産を保存する「世界遺産リスト」とは異なる趣旨を持つ。
文化芸術省は、先日インドのニューデリーで開催された世界遺産委員会の会議の結果について記者会見を行った。
この会議では、世界遺産リストに掲載された各地の保存状況の監視・評価、および各国の新たな遺産候補地の審査が行われた。
カンボジアのユネスコ国家委員会のチュム・メンホン事務局長代行は、2025年、プノンペンにあるトゥール・スレン(S-21)、プノンペン郊外のダンカオ地区にあるチュンエク大量虐殺センター、及びコンポンチュナン州に位置するM-13刑務所を「世界の記憶」リストに提案する予定であると述べた。
メンホン事務局長代行は、これまでの寺院形式の国の文化遺産とは異なり、記憶に関する新たな国家文化遺産として提案するものであると説明した。
文化省は現在、バンテアイ・チュマール寺院とアンコール・ボレイ寺院を世界遺産リストに追加するための関連文書を準備している。
バンテアイ・チュマール寺院の文書準備は2024年中に完了する見込みであり、アンコール・ボレイ寺院については技術チームが2024年に結成されたばかりであるが、既にユネスコの暫定リストに掲載されている。
さらに、プノン・クーレン、プレア・カン、カンポン・スヴァイ、ベン・メアリアなど、他の国の文化遺産も世界遺産リストに追加する準備が整っていると付け加えた。
カンボジア文書センター(DC-CAM)のチャン・ユーク事務局長は、クメール・ルージュ時代の3つの歴史的施設を「世界の記憶」リストに含める政府の決定を称賛した。
ユーク事務局長は、この保存活動がクメール・ルージュの犯罪の証拠を保存し、世界がその時代に何が起こったのかを忘れないようにするための重要な役割を果たすと述べた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。