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<写真:Khmer Times>
カンボジアの労働・職業訓練省(MLVT)は、2025年の外国人労働者クオータ申請受付を正式に開始した。
クオータ申請は9月1日から可能となっており、企業はこの期間内に申請を行う必要がある。
外国人労働者クオータ制度は、カンボジア国内で事業を展開する企業が雇用できる外国人労働者の数を制限するものであり、適切なビザや労働許可証の取得を確保するための法的枠組みである。
この制度は、カンボジア国民の雇用機会を優先し、地元経済の発展と所得向上を図ることを目的としている。
現行のクオータ制度では、企業の総労働力のうち、外国人労働者は最大10%に制限されており、具体的には、事務職に従事する外国人労働者は3%、技能職では6%、非技能職では1%までが許容されている。
企業はクオータを取得後、外国人労働者の労働許可証を申請する必要がある。
この手続きは「外国人労働力集中管理システム(FWCMS)」を通じてオンラインで行うことができ、労働許可証の延長も同システムで対応可能である。
また、労働許可証に関わる費用は、企業側が負担することが定められている。
さらに、企業は外国人労働者が有効なビザや滞在許可証を取得していることを確認する責任を負い、企業がクオータを遵守しない場合は罰則が科される可能性があり、外国人労働者の登録が法律違反となる。
一方で、2020年8月に発行されたプラカスにより、適切なカンボジア人労働者が確保できない場合に限り、クオータを超える外国人労働者の雇用が許可される可能性がある。
この場合、企業は労働省に対し、クオータ超過の理由を詳細に記載した書簡と雇用契約書を提出する必要があり、最終的な承認は同省の判断に委ねられる。
なお、2025年に向けた外国人労働者クオータ申請の締め切りは2024年11月末であり、MLVTは企業に対して期限内の申請を促している。
また、同省は「外国人労働者合同査察チーム(JFWIT)」による企業の外国人労働者許可証の定期的な検査を実施しており、事前通知なしでの検査も行われることがある。
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