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<写真:Khmer Times>
カンボジアのフン・マネット首相は、ベトナムおよびラオスとの国境標識設置の完了に向けた政府の決意を表明した。
これは主権や領土の一体性、そして国境地帯の開発を確保するための重要な取り組みである。
マネット首相はカンボジア・ベトナム・ラオス開発三角地帯(CVL-DTA)内で国境の明確な画定と標識の設置が必要であると強調した。
マネット首相によると、フランス植民地時代にはカンポット州からコンポンチャム州に至るまで124の国境標識があったが、ドラゴンの尾と呼ばれる地域までの区間では標識が設置されていなかった。
また、カンボジアはベトナムとの国境交渉の84%を完了しており、残り16%の交渉が続けられている。
国境線の画定はフランス領インドシナ時代のボンヌ地図を基にしており、これは国連に保管されている26枚の地図を使用しているという。
これにより、Googleマップや日本国際協力機構(JICA)、米国の地図に頼らず、歴史的な合意に基づいた国境標識の設置が進められている。
さらに、CVL-DTA地域におけるインフラ整備の重要性についても言及した。この地域にはカンボジアのラタナキリ、モンドルキリ、ストゥントレン、クラチェ各州が含まれ、経済的発展と地域の結びつきを強化することを目的としている。
具体的には、交通、通信、エネルギー、貿易、農業、観光、医療など、さまざまな分野での協力が進められている。
国境地帯の開発を促進するため、政府は1300kmを超える国境道路の建設を計画しており、その半分は既に完成した状態である。
残りの道路建設には2億ドル以上の予算が承認されており、今後10年以内に完了を目指している。
また、国境インフラ開発基金に寄付した支援者への感謝を表明し、寄付者数は40万人を超え、毎日1万3000人から1万7000人が寄付を行っていることを明らかにした。
反対派の主張に対抗するため、政府は一般市民に対し、ベトナムやラオスとの国境地帯を直接視察するための無料ツアーを提供する予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。