国内初の子ども環境健康報告書、保健省が発表

国内初の子ども環境健康報告書、保健省が発表
2024年10月28日 00時00分 公開
国内初の子ども環境健康報告書、保健省が発表

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア保健省はユニセフ(UNICEF)の支援を受け、国内初となる「子どもの環境健康(CEH)報告書」を発表した。

 

この報告書はカンボジアにおける子どもたちの健康を脅かす環境リスクに焦点を当て、これに対する早急な対応を促すものである。

 

報告書は保健省と環境省、鉱山エネルギー省、農林水産省、産業科学技術革新省を含む29以上の国および地方部門の協力により作成された。

 

報告書によれば、カンボジアの子どもたちは、大気汚染、水や食料の汚染、有害金属や農薬、危険廃棄物など、さまざまな環境リスクに晒されている。

 

これらは気候変動によってさらに悪化しており、子どもたちの健康や成長に重大な影響を与えている。

 

報告書発表会で保健省予防医療局長のコル・ヒーロー氏は「母子保健の進展を継続することはカンボジア政府にとって最優先事項である。

 

環境健康の脅威は過去数十年間にわたり達成してきた母子保健の改善に対する重大なリスクをもたらしている」と述べ、今回の報告書が今後の取り組みの指針となることを強調した。

 

報告書は環境悪化や気候変動が子どもたちの生存、教育、認知発達に不均衡に影響を与えていると指摘している。

 

特に大気汚染や有害化学物質、電子廃棄物の増加が原因で、がんや糖尿病、神経発達障害、喘息などの病気が世界的に増加していると警告している。

 

また、ユニセフのカンボジア代表であるウィル・パークス氏は、国際的な協力と強固なパートナーシップの必要性を訴えた。

 

世界的には約3億人の子どもたちが国際的な安全基準を超える大気汚染の地域に居住していると推定される。

 

カンボジアは東南アジアにおいて、大気汚染や室内汚染、鉛への曝露などの環境リスクが特に高い国の1つである。

 

ユニセフのデータによれば、カンボジアの5歳未満の子どもの死亡原因の約5分の1が大気汚染に関連しており、18歳未満の子どもの半数以上が血中鉛濃度の上昇による健康リスクに直面しているという。

 

報告書は汚染物質への曝露を減らすための政策・規制の強化、環境健康問題に対応可能な医療専門家の能力向上、気候変動や環境リスクに関する国民の意識向上を提言している。

 

また、毒性物質の汚染状況をより深く理解するための研究やモニタリングの強化も必要とされている。

 

保健省と米国国際開発庁(USAID)、ユニセフは、2025年に子どもの環境健康に関する全国調査を実施する予定であり、特に鉛などの有害金属が子どもや妊婦に与える影響に焦点が当てられる。

 

また、カンボジアは「子どもの環境健康グローバル・コラボラティブ」や「鉛フリーの未来に向けたパートナーシップ(PLF)」にも参加し、鉛中毒対策を進めている。

 

 

 

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