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<写真:Khmer Times>
フン・マネット首相が1月31日に開始した「プレアシアヌーク州特別投資促進プログラム」が、215件のプロジェクトを通じて総額60億3000万ドルの投資を誘致したことが明らかになった。
プレアシアヌーク州副知事のロン・ディマンチェ氏が、地元メディアのクメール・タイムズに語ったところによると、このプログラムは主にシアヌークビルにおける建設中断プロジェクトへの対応を目的としており、国内外の投資家を惹きつけることで地域経済を大きく活性化させたという。
プログラムの枠組みで承認された投資案件は以下の4種類に分類される。
- 建設中断プロジェクト
102件が対象となり、25億ドルを誘致。主に停滞中の建設事業の再開に向けた投資。
- 新規建設プロジェクト
90件が対象で、合計26億9000万ドル。これらは中断案件に関連しない新規開発事業。
- 拡張プロジェクト
18件、8億ドル相当で、進行中の事業を拡大する計画。
- 既存の投資案件
5件、3057万ドルで、さらなる優遇措置を求める既存事業。
ロン氏によれば、分野別では不動産が87件で最多を占め、次いで観光が60件、産業が34件、サービスが22件、その他が12件となっている。
プログラムに参加するプロジェクトは、以下の税制優遇やインセンティブを享受できる:
- 追加3年間の所得税および最低税の免除
- 停滞建設事業が完成・改善されるまでの付加価値税の免除
- 不動産リースに対する5年間の源泉税免除
- 資産税および各種行政制裁の免除
この施策は特に中国投資家が放棄した未完成建設が観光地としてのイメージを損なっているという批判を受けて進められた。
政府は2024年1月時点で362件の中断建設を特定しており、今回の取り組みが解決の契機となることが期待されている。
プレアシアヌーク州を含む沿岸部4州を対象にしたマスタープランの策定も進行中であり、中国・深圳市都市計画設計院(UPDIS)の支援を受けて開発が進められている。
このプランは沿岸部をスマートテクノロジーを駆使した東南アジアの主要経済圏および先端産業ゾーンへと変革することを目指すものである。
シアヌークビルの人口は現在の30万人から将来的に100万人に増加する見通しである。
カンボジアの「産業発展政策(IDP)20152025」の一環として、地域経済の中心地を形成する構想は、国内外の生産拠点を支える長期的な経済成長の鍵となる。
今回の取り組みは新型コロナウイルス感染症による経済的影響からの回復を促進する重要な要素としても位置づけられている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。