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<写真:Khmer Times>
カンボジア南部のシアヌークビル州は、観光業や不動産開発を基盤とした地域経済の発展を目指し、新星としての成長ビジョンを掲げている。
12月には投資家を対象とした会議やプレゼンテーションが開催され、その潜在力が国内外にアピールされた。
シアヌークビル州は32の島々と175.81kmに及ぶ海岸線、多数の国立公園やマングローブ、滝などの自然資源に恵まれており、観光地としての基盤が整っている。
2023年には経済成長率4%、一人当たりGDP4602ドル、貧困率1.22%といった堅実な発展が見られた。
また、深水港や国際空港、プノンペンへ直結する国道が整備されており、ASEAN諸国や中国、日本、韓国といった市場へのアクセスの良さが地域貿易と商業の拠点としての可能性を高めている。
2024年にカンボジア政府が発表した「シアヌークビル州特別投資促進プログラム2024」では、未完成プロジェクトや新規プロジェクトに対する税制優遇措置が導入され、11月時点で213件のプロジェクトが承認されている。
これにより、総投資額60億ドルを達成し、停滞していた建設プロジェクトの再始動や新規開発が進展した。
一方で、12月に開催された「シアヌークビル投資サミット」では、スマートシティ構想、物流ハブの整備、産業クラスターの構築といった長期的なビジョンが議論された。
政府は2038年までに同州の人口を現在の約31万人から100万人に増加させ、GDPを全国の10%に相当する規模へと成長させる目標を掲げている。
しかし、この野心的な目標を実現するには多くの課題が存在する。
インフラ整備や安定した投資誘致、観光地としての魅力強化が不可欠であり、現時点でのプロジェクト進捗や観光客誘致の状況から判断すると、目標達成にはさらなる努力が必要である。
シアヌークビル州は、ASEAN地域における経済拠点として成長する潜在力を持つが、その実現には地域と国際社会の連携が鍵を握る。
新星として輝きを放つためには、関係者の粘り強い取り組みが不可欠である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。