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<写真:Khmer Times>
地域ビジネスコンサルティング企業Bower Group Asiaの最新市場分析によれば、カンボジアはデジタル経済における規制改善や地理的優位性、若い人口構成を背景に、グローバル技術投資の新たな拠点として注目を集めている。
同社のカンボジア担当アドバイザー、シリワット・チェム氏は、カンボジアが東南アジアにおけるデジタル変革の主要プレーヤーとして台頭し、世界の技術企業にとって投資と拡大の好機を提供していると指摘する。
カンボジア郵便電気通信省(MPTC)が策定した「デジタル経済・社会政策枠組み(2021-2035)」は、カンボジアのデジタル経済における転換点となり、イノベーションと経済成長を促進するデジタルエコシステムの構築を目指している。
この政策により、熟練した労働力の育成、サイバーセキュリティの確保、イノベーションの推進が進み、ビジネス環境が強化されている。同政策の下で、カンボジアは外国投資や技術革新の魅力的な拠点としての地位を確立しつつある。
さらに、11月にカンボジア開発評議会(CDC)が発表した「カンボジア投資プロジェクト管理システム」によって、投資申請が24時間可能となり、申請状況をリアルタイムでの追跡が可能となった。
このシステムは、主要省庁との情報共有を効率化し、国内外の投資家にとって利便性の高い環境を提供している。
カンボジアの若い人口構成も、デジタル経済をけん引する大きな要素となっている。人口の60%が30歳未満であり、電子商取引やフィンテック、クラウドサービスといった分野でデジタル化の急速な進展が見られる。
また、銀行口座を持たない人口が70%に上る現状は、革新的な金融サービスを提供する企業にとって大きなチャンスを提供している。
スマートフォンの普及とデジタル決済の拡大により、オンライン小売市場は近年二桁成長を遂げており、中間層の増加がこうした分野の需要をさらに押し上げている。
地理的な優位性もカンボジアの大きな魅力である。カンボジアはASEANデジタル統合枠組みを通じて、6億6000万人以上の域内市場へのアクセスを可能とする拠点として注目されている。
これにより、デジタル技術を活用した貿易や物流の円滑化が期待され、特に新規参入企業にとって大きな可能性を秘めている。
シリワット氏によると、カンボジアは地域展開のための理想的なゲートウェイであり、未開拓かつ高成長の市場に早期参入することで、グローバル技術企業は競争優位性を確立し、新たな市場ニーズを満たす絶好の機会を得られる。
また、政府の強力な支援や消費者需要の増加、コスト効率の良い投資環境が整った現在のカンボジアに投資することで、先行者利益を享受できる可能性が高い。
カンボジアは今後、東南アジアにおけるデジタル経済の成長をリードし、グローバル技術企業にとって欠かせない拠点となる可能性がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。