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<写真:Khmer Times>
カンボジア観光省は、有名な映画会社をカンボジアに誘致することで、観光業の促進と偽情報や否定的な情報の払拭を図る方針を示した。
観光相のフオット・ハク氏は、カンボジアの国際的な知名度を高め、より多くの観光客を誘致するため、ハリウッドやボリウッド、中国映画集団などの著名な映画会社に対して、撮影許可の手続きを簡素化し、インセンティブ政策を導入することを政府に要請した。
フオット・ハク氏は2月27日に行われた観光省会議の閉会式でこの方針を明らかにした。同氏によると、観光省はこれまでにカンボジア文化芸術省やアプサラ機構、関係省庁、地方自治体と連携し、中国やカザフスタンの映画制作会社の撮影を調整してきた。
また、韓国や米国、イタリア、インド、日本、トルコからの映画制作者やアーティストを積極的に誘致している。
さらに、カンボジアは安全性や競争力、豊富な観光資源を背景に、イタリアの高級衣料ブランド「ステファノ・リッチ」や高級宝飾ブランド「ブルガリ」など、世界的なブランドの商業撮影や展示会の開催地としても選ばれている。
会議ではフン・セン元首相の「ウィンウィン政策」によって維持されている平和と安定が、観光業の発展にとって重要な基盤であることが強調された。
また、観光省やカンボジア観光マーケティング・プロモーション委員会が、国内外の観光イベントへの参加やデジタルマーケティングを通じて、観光促進活動を積極的に展開していることが評価された。
2024年には「シェムリアップ訪問キャンペーン」や「カンボジア・中国国民交流年キャンペーン」「第1回カンボジア・インド観光年キャンペーン」が成功を収めた。
また、ガンボール3000イベントやアンコール国際ハーフマラソン、アンコール記念祭など、国内外のイベントを通じてカンボジアの魅力を発信している。
今後の方針として、観光省は「カンボジアを世界へ」と「世界をカンボジアへ」を掲げ、デジタル技術やAIを活用したクリエイティブで市場志向のプロモーション活動を強化する。
また、山岳地帯やエコツーリズム地域での新たなイベントの創出、ムスリム観光の推進、観光商品の多様化なども検討している。
一方で、カンボジア観光と国際的な評価に影響を与える偽情報や否定的な情報に対抗するため、関連省庁や市民と連携して正確な情報を発信していく方針を示した。
情報省やツアーガイド、コンテンツ制作者、在住外国人を含む幅広い関係者の協力に対しても感謝を表明している。
カンボジア政府は映画産業を通じたソフトパワー戦略で観光業のさらなる成長を目指しており、国際社会に向けて積極的な情報発信を続ける構えである。
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