リアム海軍基地、外国軍艦への開放を発表

リアム海軍基地、外国軍艦への開放を発表
2025年04月08日(火)00時00分 公開
リアム海軍基地、外国軍艦への開放を発表

〈写真:Kmertimes〉

 

フン・マネット首相は6日、カンボジア南西部に位置するリアム海軍基地の完成に際し、今後、外国軍艦の寄港や合同訓練の受け入れを進める方針を明らかにした。

 

ただし、国内に外国軍事基地を設置する意図は一切ないと強調し、カンボジアの主権を揺るがすような運用は行わないとする姿勢を明確にしている。

 

このリアム海軍基地は中国の支援を受けて整備されたものであり、式典には中国中央軍事委員会副参謀長の曹清峰中将が出席した。

 

マネット首相は基地完成を中国との安全保障協力の深化の象徴と位置づけ、同施設が国内の防衛力強化および国民の安全確保に資するものであるとの認識を示した。

 

また、海軍能力の向上や海洋資源の保護、友好国との共同演習、さらには海上犯罪の防止といった多目的な活用を通じて、地域の海洋安全保障への貢献を目指すと述べた。

 

これにより、カンボジアが積極的な役割を果たす姿勢を示すこととなる。

 

一部で指摘されていた「中国軍の専用施設になるのではないか」との疑念については、明確に否定している。

 

「ここはカンボジアの領土であり、いかなる外国の支配も受けない」と述べ、外国軍艦の受け入れは技術的条件を満たす場合に限定するとした上で、外国軍人に対する施設提供も可能とする柔軟な方針を示した。

 

さらに、憲法の規定に従い、カンボジアが外国に軍事基地を提供したり、自国軍を国外に派遣したりすることはないという立場を改めて確認した。

 

「憲法は絶対に守る」と断言し、国内外の懸念払拭に努めた。

 

今後、同基地には新たに2隻の軍艦が配備される予定であり、これにより平和維持活動、人道支援、海難救助といった任務に対応する能力の一層の向上が期待される。

 

マネット首相は防衛分野において中国に限らずすべての友好国からの「真の支援」を歓迎する意向を示し、人材育成、訓練、近代化を柱とする国防力の強化を継続していく方針を掲げた。

 

国軍改革の推進とともに、国際法および国内法の枠組みに則った国際協力の強化を通じ、主権の尊重と互恵的関係に基づく外交・軍事関係の深化を目指すとしている。

 

 

 

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