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<写真:Khmer Times>
カンボジア中央銀行(NBC)が発表した2025年上期報告によれば、同国の消費者物価上昇率は年初に6%まで急騰したが、燃料価格の下落と食品価格上昇の鈍化により6月には1.6%まで低下した。
上期平均は3.5%で、下期には1.3%まで減速すると見込まれ、通年では2.4%が予測されている。
食品価格は上期平均で4.8%上昇し、前年同期の0.4%を大きく上回った。
中でも野菜が8.2%、果物が7%、鮮魚が4.7%値上がりした。一方、燃料関連は2.2%下落し、ガソリン価格は1リットル当たり3908リエルとなり、前年同期比で9.6%安となった。
コアインフレ率は2.9%と、前年同期の0.4%から上昇した。
主因は住宅修繕(7.5%)、衣料(7.1%)、外食(2.3%)の値上がりである。
NBCは物価動向の精度向上を目的に、消費者物価指数の基準年を2019年に改定する作業を進めている。
NBC総裁チア・セレイ氏は、ドル化が進む経済環境において、為替の安定と低インフレの維持が国民の購買力保護や投資家の信頼向上に資すると強調した。
経済学者ダリン・ドゥッチ氏は、燃料価格の安定や国内農産物供給の改善、通貨リエルの安定が下期の物価抑制要因になると指摘する一方、食料・燃料価格の変動リスクに備え、農業の多角化、灌漑設備の整備、品種改良、付加価値加工の拡大を戦略的課題として挙げた。
ASEAN+3マクロ経済調査事務局(AMRO)の年次報告では、2025年のインフレ率を2.5%、2026年を2.3%と予測している。
報告は食料価格変動や国際商品市況の影響で見通しは不透明とし、NBCに対し経済成長支援とインフレ対応の両立を求めている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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