カンボジアの国際航空旅客数、7カ月で408万人に到達

カンボジアの国際航空旅客数、7カ月で408万人に到達
2025年08月26日(火)00時00分 公開
カンボジアの国際航空旅客数、7カ月で408万人に到達

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア民間航空局(SSCA)の最新報告によれば、2025年1月から7月までの国際航空旅客数が前年同期比16%増の408万人に達した。同局はこのペースを踏まえ、2025年通年で750万人の旅客受け入れを目標として掲げている。

 

旅客数の増加は、航空インフラの整備と新空港の開業による影響が大きい。9月9日には現行のプノンペン国際空港に代わり、カンダル州およびタケオ州にまたがるテチョ国際空港が開業する予定であり、より多様な機材の受け入れが可能となる。この新空港の稼働により、各国の航空会社による直行便の就航が一層進むと期待されている。

 

現在、国内のプノンペン、シェムリアップ、シアヌークビルの3国際空港は、計31社の航空会社により、12カ国34都市と結ばれている。1月から7月までの7カ月間には、国際線および国内線合わせて3万7492便が運航され、貨物取扱量も前年同期比28%増の4万7218トンに達した。

 

観光の要地であるシェムリアップでは、アンコールワット遺跡群への関心が再び高まっており、旅行予約サイトBooking.comのデータによれば、訪問者の大多数が91日以上前から旅行を計画している。特に9月の「アンコールワットの春分」イベントに合わせた予約が目立っている。

 

同地の国際空港には近く、カタール航空、インディゴ(インド)、イースター航空(韓国)、ファイアフライ(マレーシア)の4社が新規就航を予定しており、欧州や南アジアなどの長距離市場からの観光客誘致に弾みがつくと見込まれている。

 

一方で、近隣国タイとの国境における緊張の影響もあり、空路を選択する旅行者が増加傾向にある。カンボジア航空当局は今後、インドネシア、フィリピン、ブルネイ、ミャンマー、オーストラリアとの航空ネットワーク強化を図る方針である。

 

アンコール遺跡群を管理するアプサラ機構によると、2025年上半期に同遺跡群を訪れた外国人観光客数は56万7673人に達し、前年同期比で8.76%の増加となった。入場料は1日券が37ドル、3日券が62ドル、1週間券が72ドルである。

 

政府は1月に入場券システムを刷新し、利便性を向上させたほか、電子訪問者パス「v-Pass」を導入し、入出国手続きの簡素化を推進している。

 

観光業界関係者は、これらの施策と航空網の拡充により、カンボジアの観光産業がパンデミック後の着実な回復過程にあるとの見解を示している。

 

 

 

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