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<写真:khmertimeskh.com>
米国務省の報道官が11月11日に声明を発表し、カンボジアとタイの両国に対して、10月に署名された和平合意を引き続き履行し、国境地帯の安定を維持するように強く要請した。
声明はタイ軍兵士が国境付近で地雷を踏み負傷したとの報告を受けて発せられたものであり、両国間の停戦枠組みに対する信頼性が問われている情勢を受けたものである。
今回の地雷事故を契機に、タイ政府はカンボジア側が新たに地雷を設置したと非難し、和平合意の実施を無期限に停止すると表明した。
一方で、カンボジア国防省はこれに強く反発し、当該地雷は過去の戦争時代に設置された残留地雷であると説明した。
タイ側に対して危険地域での巡察を控えるように要請するとともに、和平合意の枠組みに基づく協力を継続する意思を示した。
このような状況を受け、米国は和平合意の履行が危機に瀕していることに強い懸念を示し、両国に対して外交的に安定の維持と対話による信頼回復を促している。
カンボジアとタイは7月に発生した武力衝突を受けて、10月に停戦および和平合意を締結していた。
合意には重火器の撤収、地雷の除去、難民の帰還支援といった具体的措置が盛り込まれていた。
今回の地雷事故は、この和平合意の実効性と双方の信頼が問われる試練の場面となっており、合意履行の今後の行方は東南アジア地域の安全保障にも影響を及ぼす可能性がある。
米国としては、合意破綻による地域の緊張再燃を強く警戒しており、関係国間の対話と外交的解決を後押しする姿勢を明確にしている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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