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4日、パイリン州Sala Krao地区のホテル建設工事現場でエレベーターが落下し労働者4人が死亡、1人が負傷した。
今回の事故を担当する地区警察のMeas Sokhom氏は、3人の労働者は即死で、他の2人は負傷してバタンバン州の病院に搬送されたと述べた。
同氏は「事故は午前7時15分に発生した。事故の被害に遭ったのは5人で、3人が即死、2人が病院に搬送された。事故の原因はエレベーターが乗客や荷物の重さに耐えられなかったことだとみられている。事故当時、エレベーターには5人が乗車しており、他にも工事に使う板や砂をのせていた」と語った。
地方警察官のVorn Dara氏は、バタンバン病院に搬送された2人のうち1人は病院で死亡が確認されたと述べた。
今回の事故で亡くなった4人の労働者はThorn Korkさん(20)、Boreyさん(23)、Prak Khoeunさん(38)、Lim Vengさん(18)で、負傷して依然として入院しているのはTornさん(32)だ。
Dara氏によると、建設されていたホテルは12階建てとなる予定で、今回、6階付近のエレベーターケーブルが切れ、落下したという。
地方警察の重大事件担当部門のIv Kimsean代表は、警察は今回の事故を受けて建設工事現場を封鎖したと述べた。
同代表は「現在、我々は犠牲者の検視を行っている最中であり、エレベーターで使われていたケーブルやモーターなどの証拠品を調査しているところだ。事故現場は当時の状態のままだ」と語った。
また、Kimsean代表は「我々は検察官と建設工事を停止させた現場の責任者と話し合っている。今回のエレベーター落下は完全な事故だ。暫定的な事故の原因は、乗客に加えて工事で使う板などを乗せたことでエレベーターが重さに耐え切れなくなったことだ」と続けた。
建設工事の責任者については、調査が行われている最中であるためという理由で公表されていない。
Kimsean代表は「私は工事の責任者が中国人かカンボジア人か明らかにするつもりはない」と話した。また、地方警察長のChea Chandin氏も今回の事故に関してコメントを控えた。
首都プノンペンや地方で行われている建設工事は管理体制が整っておらず危険だと言われている。労働者が高い場所から落下して亡くなることも珍しくないという。
7月、プノンペンChroy Changva地区にあるMekong View Tower 6の建設工事現場でコンクリートが崩れ、23階から労働者が落下し2人が死亡、5人が重傷を負う事故が発生している。
政府の統計によると、現在、カンボジア国内には20万人の建設工事労働者がいるといわれており、多くの労働者は派遣型の雇用で、1日7.5ドルの給与を受け取るのが相場だという。
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