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保健省によると、カンボジア国内の2000店舗以上のレストランや飲食店の経営者は、食品安全研修を受講していないという。
<安全性の保証がされていない2000以上の飲食店(写真提供:KT/Mai Vireak)>
保健省食品医薬品局のHeng Bun Keat局長は、先週のワークショップで、カンボジア国内におけるレストランまたは飲食店の経営者4526名のうち2020名は、食品の安全性を向上させようと取り組んでいる保健省に協力する姿勢を示していないと述べた。
同氏は、2020名の経営者に対して、食品安全研修を受講し、保健省公認食品安全証明書を取得するよう求めた。
「保健省は、全てのレストラン経営者やケータリング担当に対して、衛生的に食品を取り扱う方法を学び、保健省による衛生基準証明書を取得するよう呼びかけている」と同氏は述べた。
同氏によると、食品安全証明書を所有するレストランには多くの地元の人々や外国人が食事に訪れており、また不衛生な食品が原因で発生する病気のリスクも軽減することができるという。
同氏は、ニュージーランド政府は国際的に認知されている食品の調理法や提供方法をカンボジア人に教えるための専門家らを派遣したと付け加えた。
同氏によると、多くのレストラン経営者が食品安全研修と安全証明書の重要性を理解し始めているという。
かつて、経営者は教育を受けていない従業員に研修を受講させていたが、こういった従業員は、飲食店において食品を安全に取り扱っていなかったと同氏は述べた。
また、この2年間で、経営者や管理者が研修に参加するようになったため、自ら従業員に研修を行うことができるようになったという。
保健省職員らは飲食店の検査を実施し、食品安全基準に応じてA、B、Cのいずれかの認定書を発行すると同氏は述べた。
プノンペンのDaun Penh区で飲食店を経営するSous Srey氏は、数ヶ月前に飲食店をオープンしさせ、今後研修を受講する予定だと述べた。
「食品を衛生的に取り扱う方法を学び、安全証明書を取得することは、我々にとって非常に重要なことである。店内に証明書を設置しておけば、より多くのお客さんが我々の料理の安全性を信用してくれる」と同氏は語った。
先週、政府と食品産業界の代表らがプノンペンで、効果的な関連食品法規の策定を支援することを目的とした初めての会議となる食品安全フォーラムを開催した。
政府関係者と食品産業界の専門家らはカンボジアにおける食品の安全性を高めるためには、当局、民間部門、NGO、消費者のさらなる協力が必要であることを強調した。
出典:KhmerTimes
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