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11日、プノンペン裁判所は、フン・セン首相の側近の妻から2700万ドル(約30億円)をだまし取った疑いが持たれているコソボ国籍の男の公判を行なった。容疑者は2016年から2017年の間に、ケップ州とカンポット州にリゾートを建設する合弁事業プロジェクトを遂行するために被害者からお金の借り入れをしたという。
裁判官のRos Piseth氏は被告人をCokovic Denis容疑者(56)だと明らかにした。容疑者は詐欺行為と不渡り小切手発行の容疑で逮捕され、有罪判決が下されれば最長で懲役3年が言い渡される見込みだ。
Piseth氏は容疑者は2017年12月23日に軍警察により逮捕されたと話した。容疑者は、フン・セン首相の側近であるKao Kim Huorn氏の妻で、Southeast Asia Television社ディレクターのKhim Ranyさんに訴えられていた。
2016年、容疑者はカンボジア在住の不動産投資家で、容疑者はRanyさんとKim Huorn氏に声をかけ、ケップ州とカンポット州にリゾートを建設する合弁事業プロジェクトを行おうとしたという。
その後、容疑者はRanyさんから、プロジェクト遂行のために何回かに分けて合計2745万ドル(約30億円)を借りた。
Piseth氏によると、プロジェクトの準備が完了していなかった2017年4月から6月頃、Ranyさんは容疑者に貸したお金の返金を要求し、事後日付小切手を受け取って現金を引き出そうとしたという。
Piseth氏は「しかし、被害者は銀行で現金を引き出そうとしたものの、容疑者の口座にはお金は入っていなかった」と語った。
同年10月、Ranyさんは軍警察に事件を通報し、その後Denis容疑者は逮捕された。警察は容疑者から現金45万8336ドル(約5000万円)とパスポート、その他書類を押収したという。
11日に行われた公判の中で、容疑者は犯行を否認した。裁判官に対して、Ranyさんやその夫からお金を借りたことはないと話した。
容疑者は、今回の事件はKim Huorn氏とその妻が容疑者を逮捕するために立てた策略だと主張した。
「私はKim Huorn氏とその妻からお金を借りたことは一度もない」と語った。
公判の判決は3月26日までに明らかになる予定だ。
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