おすすめのプロモーション
<1日、マニラからプノンペンへの直行便初便がプノンペンに到着した様子(KT /クリネール)>
1日夜、フィリピン航空はマニラ-プノンペン間の直行便を就航させ、フィリピンとカンボジアを空路で結ぶ新たな航空会社となった。
フィリピン航空のエアバス320機は午後10時ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)を出発し、およそ3時間後の午後11時45分にプノンペン国際空港に到着した。
着陸した同便は放水アーチによる歓迎を受け、乗客と乗務員らはフィリピン航空、フィリピン大使館、カンボジアエアポート社、カンボジア民間航空局(SSCA)職員から花束を受け取った。
乗客が航空機からターミナルへ移動する際には、プノンペンのバンドグループが演奏を行った。初便には、フィリピン人、中国人、アメリカ人およびヨーロッパ人を含む88人の乗客が搭乗した。
プノンペン到着から1時間後、同機は80人以上の乗客を搭乗させフィリピンへ出発した。
両国間での観光と貿易の促進を目指してフィリピン航空がカンボジアに支社を立ち上げてから1ヵ月後に直行便は就航した。
フィリピン航空のカンボジア就航が決まったのち、カンボジアエアポート社の最高責任者(CEO)Eric Delobel氏は、フィリピンとのつながりを強化することが重要な目的のひとつだと述べた。
「2012年の観光ブームに乗じて、シェムリアップ-セブの直行便が就航した。その後、両国間の経済的な関係性が拡大しているため、マニラ-プノンペン間は今後も継続していく」と同氏は続けた。
「以上のような理由で、カンボジア当局やフィリピン航空と協業を続けている。現在、ASEAN10ヶ国のうち、8ヶ国にプノンペンから直行便が就航しており、プノンペン国際空港はフィリピンとの結びつきを今後も強めていく」と同氏は述べた。
デルベロ氏は「我々の次なる目標はASEAN諸国の航空ネットワークの中にインドネシアも含有することだ」と述べた。
年間8万人近くのフィリピン人観光客がカンボジアを訪れている。フィリピンへ旅行するカンボジア人の数は少ないが、今後数ヶ月で劇的に増加すると予想される。
カンボジアからフィリピンへと移動する際、シェムリアップやベトナムなどを経由しなくてはならなかったフィリピン人在住者の多くが直行便就航を歓迎した。
カンボジアには6,000人以上のフィリピン人がおり、その多くはプノンペンに居住しているという。
マニラへの帰国便の搭乗手続きをしていた際、Khmer Times社の取材に対し、Kampong Speu州のvKiriromインターナショナルスクールに勤めるフィリピン人教師のPamela Hundanaさんは「ベトナムを経由しなくていいため、以前よりもだいぶ楽になった」と述べた。
Christopher Montero在カンボジアフィリピン大使は、「フィリピンとカンボジアの二国間関係にとって歴史的な瞬間だ。マニラ-プノンペン間で直行便が就航するのは初めてのことだ」と述べた。
「直行便の就航が両国にとって良いものとなることを願っている。貿易や観光面も含め、両国間の交流が増加することが望ましい。今後、飛行機の発着頻度が維持され、将来的に増加することを期待している」と同氏は続けた。
フィリピン航空は週に5往復(火、水、金、土、日曜日)、マニラ-プノンペン間を運行するという。プノンペン発マニラ行きは、現地時間午前12時45分にプノンペンを出発し、午前4時20分にマニラに到着する。一方で、マニラ発の便は、現地時間午後10時10分にマニラを出発し、午後11時45分にプノンペンに到着するという。
マニラ-プノンペンの直行便には156人は搭乗可能なA320機が使用される。
関連記事
- エミレーツ航空、ドバイとプノンペンを結ぶ定期便の運行へ
- 中国の春秋航空、上海とプノンペン間で直行便の運行を決定
- アンコール航空、日本シェムリアップ間の直行便運行へ向けて
- JCインターナショナル航空がバンコクへの直通便を運行開始
- アンコール航空、ANAを含む4つの航空会社とコードシェア便の運行へ
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。