外務省、ASEAN首脳会議の成果を強調

外務省、ASEAN首脳会議の成果を強調
2019年06月25日 00時00分 公開
外務省、ASEAN首脳会議の成果を強調

24日、外務省はフンセン首相の演説や先週末に開催された第34回ASEAN首脳会議での成果を強調する声明を発表した。


22日〜23日、フンセン首相はタイのプラユット・チャンオチャ首相やシンガポールの李顯龍首相、マレーシアのマハティール・モハマド首相らをはじめとするASEAN各国の首脳らとの会談に出席した。


今回のASEAN首脳会議のテーマには「持続可能な社会のための連帯高度化(Advancing Partnerships for Sustainability)」が掲げられ、世界が抱える新たな課題に対するASEAN諸国間の連携強化や合意、目標について話し合いが行われた。


外務省が公開した文書によると、フンセン首相は各国首脳らに対し、各国の主権を尊重し、連携の維持や強化を進めていくことを呼びかけたという。


フンセン首相は米中間の貿易戦争や中東での軍事衝突について言及し、「過去に比べると、2019年はASEANにとって良い年だが、世界は政治的にも経済的にも緊張が高まっている」と述べた。また「カンボジアは、ASEANが各国の主権を尊重し、連携の維持や強化をおこなう必要があると理解している」と続けた。


文書によると、フンセン首相は、中立的な立場と不干渉、ASEANコミュニティやASEANスマートシティーネットワーク(ASCN)の発展をはじめとする7つの取り組みの実現を推進しているという。


会談中、各国の首脳らは、持続的なパートナーシップを推進する方針や海洋ごみの削減に向けて連携強化をうたった「バンコク宣言」、ASEAN文化年として域内の文化交流を強化する方針、「インド太平洋地域についての見解」に関する4つの文書に合意した。


文書によると、フンセン首相も文書を受け入れたという。


フンセン首相は「カンボジアは持続的なパートナーシップをはじめ、ASEANコミュニティを構築するためのタイ国政府による優先的な方針や取り組みを認め、支援する」と述べた。


外務省の声明によると、フンセン首相はASEANや国連の定める目標を支持すると表明したという。


同首相は「カンボジアはASEAN共同体ビジョン2025と国連2030アジェンダに記載される持続可能な開発目標が相補的な取り組みであることを主張し、ASEANと国連が協力することを歓迎する」と述べた。


23日、プラユット・チャンオチャ首相はASEANは連携して立ち上がる必要があると主張した。


同首相は「ASEAN諸国は過去に戻ることはなく、1つの共同体としてASEANで協力していることが重要だ。ASEAN地域は、互いの違いや多様性を理解し、平和や調和を維持することを念頭に置いているため、現在も戦争や紛争はなく平和が保たれている」と主張した。

 

出典:KHMER TIMES

 

関連記事

 

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
Line Banner

ホットニュース

Choose Classified categories