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<シアヌークビル州で発生した建設許可の受けていない建物の崩壊を受け、調査委員会が設置された(KT/Chor Sokuntheaより)>
フンセン首相は建設許可に関する調査委員会の設置を命じた数日後の26日、Sar Kheng内務大臣は既に5件のプロジェクトが正式な許可なく進められていることが明らかになったと報告した。
23日、政府は28人が犠牲となった建物の倒壊事故を受け、シアヌークビル州建物品質調査委員会を設置するよう要請した。
調査委員会は技術面や建築基準、安全管理に関して見直しを行い、結果を国土管理省へ提出するという。
Kheng内務大臣は、プノンペンで開催された薬物乱用防止イベントでの演説で、内務省総務局に対し、シアヌークビル州をはじめ、カンボジア国内の全ての建設中の建物を調査するよう要請したことを明らかにした。
同内務大臣はシアヌークビルで発生した事故に言及し、国土管理省は進行中の複数の建設プロジェクトが正式な許可を受けていなかったことを明らかにした。
同内務大臣は「Chea Sophara国土管理大臣から、5件のプロジェクトが許可なく進められていたことを伝えられた。許可がなく建設されることは非常に危険で、対策をする必要がある。シアヌークビル州で建設されている建物に関する文書内の違反の有無を見直す会議を行った。問題があれば、対策を講じる予定だ。調査委員会は完了しているかどうかにかかわらず、すべての建物の調査を行った。許可に関してはYun Min知事だけでなく、他の職員も関わっている可能性がある。文書をすべて見直す必要がある。職員が関わっていた場合、法的措置も視野に入れている」と述べた。
24日、フンセン首相はSophara国土管理大臣と調査委員会に対し、汚職を防止するため、建設許可の所有を徹底するよう要請したという。
同首相は「許可のない建設中のプロジェクトは中止させる必要がある。シアヌークビルで発生したような事故を二度と起こす訳にはいかない。許可を受け取らずに工事を続けるプロジェクトを停止させられないような職員はカンボジアに必要ない」と述べた。
26日、Sophara国土管理大臣によると、シアヌークビルでは建設中または最近竣工した建物が160棟あり、そのオーナーは許可を取得したと主張していたという。
Sophara国土管理大臣は「許可なく建設を行うことは禁止されている。カンボジアに必要であるのは、質の保証されている建物だけだ。観光業や投資が衰退するため、建物の質を落としたくない。安全性が保証されていない建物は特定できたが、証拠を集める必要がある」と続けた。
今回の事故を受け、建築物の管理を怠ったとして、カンボジア国家災害対策委員会役員とYun Minシアヌークビル州知事の解任が決定した。
26日、トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)のPreap Kol氏は、倒壊した建物に関する違反行為に関与していた職員に法的措置を与える決定を支持すると述べた。
同氏は「さらなる悲劇を起こさないためにも、職員に法的措置を与える必要がある。建設許可を見直すだけでは不十分だ。工事や建物の質も調査するべきだ」と続けた。
出典:KHMER TIMES
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