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カンボジアでは気候変動が水不足につながり、村人は衛生的ではない水を飲むしかない。
しかし、カンポット州の一部地域では、EUが資金提供する女性主導プロジェクトの援助を受けて改善されているようだ。
カンボジアの水質問題は国全体の問題であり、2014年のユニセフの統計によると、1490万人のカンボジア人のうち、人口の約半分である約630万人が安全な飲料水を飲むことができないと報告された。
5歳未満の子供の死因の第2位である下痢など、汚れた水には病原体が含まれている可能性がある。
極端な天候の変化が水不足の問題に寄与している可能性が高い。
これらの問題に対応して、カンポット州のバンテイ・メッツ・ケルト地区の女性グループが、公衆衛生を保護するべく欧州連合(EU)からの資金援助を得て、水の再利用を可能にする浄水場を設立した。
9人の女性によるこのグループは、約1年間活動を続けている女性コミュニティは飲料水製造工場を運営するため行動しているという。
災害管理委員会の技術顧問であるパイ・ソコマ氏によると、この飲料水製造工場は、カンポット州とケップ州の4つの地区と16ヵ所の村で2年間実施された95,000ドルのEUプロジェクトの一部である。
「バンテイ・メッツ・カルト・地区を選んだ理由は、気候変動の影響を最も受けた地域であり、村人に支援を提供するNGOがなかったからだ」とソコマ氏は語った。
女性グループのリーダーであるオウチ・サロム氏は、チームで安全な飲料水の生産に熱心に取り組んだと述べた。
「飲料水として飲めるほどの安全な水が不足しており、住民がお店からボトルに入った水を購入しなければならないため、非常に資金がかかる」
ポンプと配管式の水システムを利用し、河川の水を集め、タンクに貯蔵し、砂・カーボンマイクロフィルターに注ぎ、最後にUVランプで消毒する。
このプロセスによって、すべての細菌を除去し、一定品質の清潔な水を作り出せる。
その後、水を20リットルのボトルに移すという。
「村人は現地で、1500リエル($ 0.37)のボトルを購入することができる。これは、店舗で購入する際の4000リエル($ 1)よりもはるかに安い」
その飲料水製造工場では、住民のニーズを満たすために約200リットルのボトルを一度に貯蔵している。
「飲料水製造工場のきれいな水を使うことはとても重要である。最も大切なのは、安全な水を提供し、住民にとって他に必要なことの為にお金を節約することを助けることだ」とサロム氏は述べた。
サン・イープ氏は、サロム氏のグループが運営する浄水場の水が、子供を病気から守るのに役立つと語った。
「以前は、子供たちは下痢になっていた。しかし現在、子供たちは以前より健康で、病気になることは少ない」とイープ氏は言う。
「私はサロム氏らのグループから水を購入している。なぜなら、安くて私の子供たちの健康のために良いからだ」
「以前は町の店舗からボトル入りの水を買う余裕がなかったため、池の水を沸かして飲んだり、料理や洗濯に使ったりしていた。子供たちにとっては非常に悪いことだった」
欧州連合(EU)のカンボジア大使であるジョージ・エドガー氏は、乾季が長引くと、安全な飲料水の不足は深刻な問題になると語った。
「最近の気候変動に伴い、雨が降らない日が続く可能性がある」と同氏は付け加えた。
「女性が運営するこのプロジェクトは、日常で使用できる、安全で手頃な価格の水を提供しており、この地区の人々へ利益をもたらす」
災害管理委員会の技術顧問であるソコマ氏は、バンテイ・メッツ・ケルト地区におけるEUの資金提供プロジェクトは、村人の気候変動への意識を高める助けとなり、重要であると述べた。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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