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<カンボジアのパスポートでは53ヵ国のみビザ不要での渡航が可能だ(写真提供:KT/Mai Vireak)>
経済成長と収入増加に伴い、カンボジア人の海外旅行の機会は増加しているが、カンボジアのパスポートを保有する人にとって、あまり良いニュースではない。
カンボジアのパスポートはいまだに、世界で最も旅行に不向きなパスポートの一つだ。英コンサルティング会社ヘンリー・パートナーズの最新の調査結果によると、カンボジアのパスポートは世界で最も自由度の低いパスポートの一つだという。
「ヘンリー・パスポート・インデックス」2019年版でカンボジアはビザ不要で渡航できる国が53ヵ国とされ、順位は88位になり、2018年の87位から1つ順位を落とした。
昨年、カンボジアのビザ不要で渡航できる国は54ヵ国で、アセアン諸国以外にアフリカ諸国、カリブ諸国、オセアニア諸国、南アメリカ諸国、中央アメリカ諸国の44ヵ国にビザ不要または到着ビザで入国が可能だったという。
ヘンリー・パスポート・インデックスは国際航空運輸協会(IATA)の旅行情報データベースを活用し、ヘンリー・パートナーズが調査して作成されているものだ。
ヘンリー・パートナーズのChristian Kaetlin会長はランキングとその国の幸福度と発展には関係性があると話した。
「我々の現在行なっている調査によると、『パスポートの力』は事前のビザ申請不要で渡航できる国の数だけに左右される訳ではないことがわかった。ビザ不要で渡航できる国の数ビジネスと投資の自由度、司法の独立性、財政の健全性、財産権と関連している」とChristian会長は先週のヘンリー・パスポート・インデックスの発表と同時に発行したニュースリリースで述べた。
14年前に調査を開始して以来、北アメリカ諸国とヨーロッパ諸国が上位を堅持してきた。
しかし、今年は1位にアジア諸国がランクインし、例年と異なる結果となった。世界的にも最も裕福で発展している日本とシンガポールが190ヶ国にビザ不要で渡航できることからトップとなった。それに続き、ドイツ、フィンランド、韓国が 188ヵ国にビザ不要で渡航できることから、2位となった。
シリア、イラク、アフガニスタン等の紛争が多い国は105位、106位、107位と最下位だった。1970年代から続く紛争に起因してシリアは29ヵ国、イラクは27ヵ国、アフガニスタンは25ヵ国のみビザ不要で渡航可能だ。
東南アジア諸国ではシンガポールに続き、マレーシアが177ヶ国へのビザ不要での渡航が可能で12位にランクイン。東南アジアでは2番目に強いパスポートとなった。東南アジアでははブルネイが21位(165ヵ国)、タイが66位(77ヵ国)、インドネジアが73位(70ヵ国)、フィリピンが77位(65ヵ国)にそれそれランクインした。88位のカンボジアに続き、ベトナムは90位(51ヵ国)、ラオスが92位(49ヵ国)、ミャンマーが95位(46ヵ国)という結果になった。
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