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<写真:VN Express>
新型コロナウイルスによる経済的な影響に伴い、今年失業者数が増加している。
それと共に中国へ「花嫁」として売られるカンボジア人女性の数が著しく増加したという。ベトナムメディアのVNエクスプレスが報じた。
人身売買の被害者を援助している2つの慈善団体によると、家族の生活を支えるため、若い女性や少女の人身売買が増えているという。
過去10年間で、何万人もの女性が人身売買組織によって稼げる仕事を約束すると騙され、東南アジアから中国へと送られていたものの、実際には中国人の「花嫁」として売られていたという。
その背景には中国で長年続いた「一人っ子政策」がある。「一人っ子政策」の影響で中国では男性の数が女性を大きく上回っており、花嫁不足が深刻化し、人身売買に繋がっているという。
カンボジアでは、今年、新型コロナウイルスの影響で、縫製業、観光業などあらゆる業界に深刻な影響が出ており、その影響で「花嫁の人身売買」の数が増加しているという。
人身売買の発生件数について、2020年は平均で3日に1件報告されており、前年の2倍の数になっているという。
ほとんどの被害者は20代だとされているが、中には14歳の少女の被害も確認されているという。さらに、実際には確認されているよりも多い人身売買が発生していると見られている。
人身売買の被害に遭い中国から帰国したカンボジア人女性の多くは、性的・肉体的・心理的な虐待や監禁、拷問、強制労働などを経験したことを告白するという。
発生する人身売買事件の中には、被害者の親戚と人身売買組織の仲介業者が共謀しており、仲介業者が被害者の親戚に最大数千ドルの現金を支払う取引をしていることもあるという。
ベトナム・ハノイに拠点を置き、中国に人身売買された女性を救出する活動を行っているBlue Dragon Children’s Foundationによると、同団体が取り扱うカンボジア人の女性被害者の数は昨年の7人から今年は19人となり、ほぼ3倍になったとしている。
Blue DragonのMichael Brosowski氏は、ベトナムを介して人身売買されるカンボジア人の数の増加は、人身売買業者が取引を続けるために新しいルートを開拓している証であると述べている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。