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<写真:Facebook>
プノンペン市裁判所の召喚を受け、2021年1月4日にカンボジアへ帰国する予定だったカンボジア救国党(CNRP)の副党首らの帰国日が延期された。クメールタイムズ紙(電子版)などが報じた。
2017年に最高裁の決定により解党となったカンボジア救国党のMu Sochua副党首らは、裁判所の命令に従い、亡命中の外国からカンボジアへ帰国する計画を明らかにしていた。
しかし、CNRPは1月2日(土)にプレスリリースで、カンボジアへ帰国する日程を延期したことを発表した。
CNRPのプレスリリースによると、当初Mu Sochua副党首らが利用する予定だったエバー航空が、12月30日に外国人の台湾への入国と台湾での乗り継ぎを制限すると発表したことが理由で、帰国日の延期が決定したという。
プレスリリースでは新たな帰国日も公開されており、Mu Sochua副党首らは1月15日にアメリカ・ロサンゼルスを出発し、シンガポールを経由して1月17日午後にカンボジアに到着する予定だ。
フンセン首相率いるカンボジア人民党(CPP)のEysan報道官は3日、Mu Sochua副党首について、約束通りにカンボジアに戻ることができなかったとした。
また、同報道官は「カンボジア人民党は善行を通じて国民から人気があり、国民はカンボジア人民党を信じ愛している。カンボジア人民党の人気がなくなっているというのは全くの嘘だ。」と話した。
さらに、CNRPの議員の中に外国のパスポートを使用してカンボジアへ入国する議員がいるということについて、同報道官は入国時にビザの取得が必要だが、カンボジアの法に反した反逆者らのビザ取得は不可能に近いとした。
プノンペン市裁判所は、来年1月14日と3月4日に行われる”反体制派”の活動家ら139人に対する裁判の審理で、100人以上の元野党議員に対して召喚状を発行している。
召喚状はサム・レンシー元党首や、同元党首の妻などにも宛られているという。
元野党の党員らは、政府転覆の計画と扇動の罪に問われており、刑法453条と494条に基づいて処される見込みだ。
Mu Sochua副党首は、帰国はカンボジア国民の権利だとした上で、「裁判所からの命令に従い、我々はカンボジアに帰国する。我々は政府転覆の計画と扇動の罪に問われており、一国民として、法の支配を望む。」と話している。
しかし、カンボジア法務省のChin Malin報道官は3日、プノンペン市裁判所は元野党議員の出席に関わらず審理を進めると話した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。