国際連合、カンボジアに学校再開を要請 人材開発の低下に危機感

国際連合、カンボジアに学校再開を要請 人材開発の低下に危機感
2021年07月23日 17時22分 公開
国際連合、カンボジアに学校再開を要請 人材開発の低下に危機感

<写真:The Phnom Penh Post>

 

国際連合は、人材開発のさらなる低下を避けるため、カンボジア政府に対して出来るだけ早く学校を再開するよう要請した。

カンボジアでは2020年3月から200日以上に渡り学校が閉鎖されており、約320万人の生徒に影響を与えているという。

 

国際連合は、教育の損失は人間開発の低下を引き起こすとしている。

カンボジアでは2020年の人間開発指数が前年と比較して3.93%減少し、この数値は過去4年間の過程を帳消しにしたことに値するという。

また、学校を閉鎖することは、現在の不平等さに拍車をかけ、パソコンやインターネットなどのITを利用する能力やアクセスする機会をもつ人と持たない人の間に大きな格差を生むとしている。

 

さらに、学校の閉鎖は教育面だけでなく、特に女性や保護者の労働にも影響するとしており、これにより多数の子供たちが栄養価の高い食品を得ることができず、子供たちに対する暴力のリスクが高まっているという。

カンボジアでは先週、フンセン首相が学校再開前に国内の12〜17歳の子供を対象に、新型コロナのワクチン接種を行うことを明かしていた。

 

 

 

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