取り締まり後に男性が死亡、警察による過度な武力行使が原因か

取り締まり後に男性が死亡、警察による過度な武力行使が原因か
2022年08月10日 13時06分 公開
取り締まり後に男性が死亡、警察による過度な武力行使が原因か

<写真:Unsplash>

 

9日、カンボジア王国軍総司令官代理サオ・ソカ(Sao Sokha)将軍は、7日にコンポントム州で行われたオンライン闘鶏の取り締まりで男性が窒息死した事件についての捜査実施を命じた。クメールタイムズ(電子版)が報じた。

 

Rong村に住む被害者S.D.さん(47)の娘であるNearadey Dinさんは、父親が憲兵隊員による取り締まり時の過剰な力の行使が原因で死亡したという内容をFacebookに投稿した。

 

投稿には「憲兵隊は逮捕時に父の首を息ができなくなるまで圧迫し、彼は車の中で亡くなった」と記されている。

 

この事件は7日午後5時、コンポントム州Baray地区のRong村にあるオンライン闘鶏カフェの取り締まり中に発生した。

 

ソカ将軍は同州の軍警察司令官に対し、この事件を捜査する委員会を直ちに設置し、被害者が憲兵隊のせいで死亡したのか、それとも他の理由で死亡したのかを確認するよう命じた。

 

また、捜査の結果、憲兵隊員による拷問が原因で死亡したことが判明した場合、法的措置を講じる必要があると続けた。

 

国家憲兵隊のEng Hy報道官は9日、コンポントム州憲兵隊司令官のHang Thol准将の報告によると、事件当日、憲兵隊はオンライン闘鶏賭博に関わった4人の容疑者を逮捕し、そのうちの1人が死亡したS.D.さんであったと述べた。

 

S.D.さんはコンポントム州軍警察署へ移送される途中で体調を崩して呼吸困難に陥り、職員が心肺蘇生を試みたが命を救うことができなかった。

 

国家憲兵隊はすでに特別委員会を設置して捜査を開始しており、コンポントム州警察署長と協力して実際の死因を特定するための検死を行い、目撃者や犠牲者の親族に尋問を行っている。また、数名の警察官が捜査のため拘留されている。
 

 

 

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